- 清水 健太郎
- ライフクリエイション 代表
- 埼玉県
- キャリアカウンセラー
対象:転職・就職
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
先日、まとまった数の職務経歴書を添削する機会がありました。そのときに感じたことをお伝えしたいと思います。その時は10名分の職務経歴書を拝見したのですが、皆さんには、驚くほど共通した改善ポイントがありました。
みなさん、職務経歴書は何かを参考にして書かれていますか?ハローワークでもらったサンプルですか?あるいは書店で購入された解説本?ネット上に出ていたサンプル?しかしそこに大きな落とし穴があるのです。
私がセミナーや面談を通していつもお伝えすることは「手間暇かけずに良い書類はできない」ということです。今まで一度も職務経歴書を書いたことが無い方はまずサンプルを使って書いてみるのもひとつの方法だと思います。しかし問題はそこからです。書類は1度や2度書いただけでは納得のゆくものなど書けるはずがありません。必ず「相手の立場」(ここでは採用担当者の立場)に立って読み返すことが重要です。
さて冒頭に述べた「共通する改善ポイント」ですが、私がこの日拝見した10名の皆さんの共通するポイントは・・・まさにハローワークでもらうサンプルそのものの書類を書いていたということなのです。これではその方の個性が全く表現されておらず応募者のイメージが伝わりません。そう、ポイントはまだ会わぬ皆さんのイメージをより鮮明に採用側にイメージさせることなのです。
もっと具体的に言うと、皆さん書いてあるのは「事実」であって「思い」や「苦労」、「仕事の工夫」といったことにはほとんど触れていないのです。もっともっと、お仕事で苦労されたこと、やってきた仕事への思い、ほめられた些細な出来事(それの何が良くて褒められたのか)など具体的すぎるほど具体的に思い出し、その言葉を変えることなく表現してみてください。職務経歴書はサンプルの通りに仕上げなければならないのでしょうか?そうではありません。履歴書と違い「形式自由」であり、もっと言うならば良く出てくる「編年体式」や「職能型」といった形式も、そこに無理やり当てはめる必要はないのです。
要するに皆さんが、どんな仕事をどのようにされてきて、今回の応募にどう貢献できるのかということが伝わればよいのです。それが本当に「相手の立場」に立って考えた職務経歴書ということになります。人の気持ちを動かすことが出来るのは人の気持ちだけですしこれで完成ということなどないと私は思います。時間と手間がかかるもので正直面倒と思うこともあるでしょう。しかし逆にそこを乗り越えれば「内定の確率」は必ず上がると私は信じています。
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