- 杉本 勉
- 株式会社エリートネットワーク 法人営業 兼 転職カウンセラー
- 転職コンサルタント
対象:転職・就職
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
- 新垣 覚
- (転職コンサルタント)
さて、本題の関西の求人状況であるが、Key Wordは「グローバル統治」である。
関西には、グローバル企業が多い。
松下電器産業、武田薬品工業、日本電産、京セラ……等、枚挙に暇がない。
従来、海外現地法人といえば、日本から海外に進出するための徹底した出先機関であり、
現地の方に日本流の手法を教え込めばよかったのだが、
今は、M&A等により既存の外資系企業を傘下に治めることが多く、
日本のヘッドクォーターから諸外国にある子会社・拠点をコントロールすることが不可欠になってきたのだ。
そのため、従来の日本式のやり方をそのままビルドインするだけでは、
上手く機能しないというのが、現在の経営課題である。
今回打ち合わせさせて頂いた、とある企業の人事部の方は、
来月から半ば強制的に英会話を学ぶことになるらしい。
社内で人材を育成するには少し時間がかかる為、中長期的な育成となる訳であるが、
経営は刻一刻のスピードをも争う。
従って、外部から「グローバル統治」の即戦力となるビジネスパーソンを求めるのである。
実際、最近アングロサクソン系の白人の方を2名、人事として採用したというお話も伺った。
つまり今、関西で求められているハイスペックな人材とは、単にビジネススキル・経験だけでなく、
ビジネス上の折衝・ネゴができるレベルの高い語学力(特に英語)も求められているのである。
厳しい時代である。
ただ、これは日本の将来を暗示するものだとも思った。
当たり前といえば当たり前だが、日本は既にグローバル化の波に洗われており、
いよいよ各企業の中でも、それが顕在化してきたことを象徴するものであろう。
これからは、より上を目指すなら世界でグローバルに戦えるビジネスパーソンになる必要がありそうだ。
そんなことを痛感させられた関西出張であった。
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