英検1級合格講座１―準1級とのギャップ―

英検1級合格講座１―準1級とのギャップ―

合格したのは、2003年7月ですから、もう7年前になるのですが、
英検1級に合格するまでの５年間は、本当にきつかったです。
何がきつかったかと申しますと、合格できないのではという不安との闘いが一番大きかったと思います。

準1 級合格から1 級合格までの５ 年間

準1級合格から1級合格まで ５年もかってしまいました。
他の合格者の方のお話を聞いても、５年かかるというのは決して珍しくないようです。


準１級には98 年の11 月に一発で合格したものの、その後ほぼ毎回1 級を受け続けて、５年もかかってしまいました。
５年の間、どうしたら1 級に受かるんだろうとずいぶん悩みました。
1 級合格に必要なことがはっきりと掴めず、暗中模索の状態が続きました。
永久に合格できないのではと自信を失いかけたことも何度もありました。


書店に行ったり、ネットで合格者の体験談やアドバイスを検索してよく読んだりしていました。
ある本には、準1 級と1 級には大きな隔たりがあり、準1 級合格後数年間（確か５年と書いてあっ
たと記憶しています）勉強が必要などと書かれていました。


当時は、英検の他にTOEIC も受けていました。準1 級合格時のTOEICスコアは875でした。つま
り、900にあと一歩およばなかったのです。それで、TOEICの方も900にしたくて、英検１級に合格
するまで、TOEICも何回か受けました。しかし、スコアは、850から880を行ったり来たりで、どうし
ても900を超えられませんでした。

その頃読んだ本で、「３０歳からの英語攻略」藤沢晃治著がありました。
藤沢氏と言えば、「分かりやすい説明」の技術で有名で、日テレ「世界一受けたい授業」にも出演されたことがあります。
藤沢氏は、英検1級、ＴＯＥＩＣ900、工業英検1級ですが、この本の中で、
英検1 級に合格したらTOEICも900を超えたと言われていたので、英検1 級に合格できたらTOEICも900を超えるだろうと、
そんな気がしていました。


通訳案内士試験（旧名 通訳ガイド試験）は、試験のやり方が2006 年以降大幅に変わりました。
かつての通訳ガイド試験は、英検1 級やTOEIC900より数歩抜きん出ていた感がありますが、通
訳案内士試験になってからは、英検1 級に合格していると、一次試験免除特典があることから、英
検1 級に近づいたとみていいと思います。よって、この3 つの試験はほぼ同じレベルではないでし
ょうか。

英検準1 級とTOEIC800 点台は英会話の達人

話題を変えて、今度は英検準１級とTOEIC800点台のレベルはどのくらいなのかについてお話しします。


私は英検準1 級とTOEIC800点をほぼ同じレベルと考えていますが、多少の誤差や個人差があると思
いますのでその辺はご了承ください。このレベルというのは、英語のネイティブスピーカーと英語
で会話してもほとんど困らないし、彼らから、"Your English is good!" と感心されるほど英語がで
きるレベルだと思います。私の体験からもそう言えますし、私の生徒さんを見ていてもそうだと思い
ます。


ところが、英会話の達人である英検準1 級の人やTOEIC800 点台の人でも、NHKやＣＮＮのニュースを英
語で聞いたり、英字新聞を読んだりすると、まだまだきついレベルです。きついとは、つまり、
部分的にはわかるところもあるけれど（知っている単語や言いまわしが時々出てくるので）、全体の意味を正確に
把握できない（知らない単語や言いまわしが多く出てきて、また慣れてもいないので）ので、苦痛を
感じてしまう段階です。

当時の私は、そうでした。英字新聞を読んでも、１ページを読むのがやっとでした。