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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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ガンもうつ病も恐くない!自然法則に従った食事法とは?(5)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・さて人間はサルやチンパンジー、オランウータンと同じ霊長類に属しており、互いに遺伝子は99%以上、共通しています。霊長類の歴史は数千万年ですが、人類がサルから分離してからは約700万年ほどしか経っていません。長い哺乳類の歴史から見れば、ほんの最近の出来事ともいえます。事実、人類と他の霊長類とは、様々な要素に於いて似通った性質があります。例えば人間は二足歩行して手を自由に使えますが、サルやチンパンジーも人間並みに器用に手を使って、樹上の果物をつかみ取ることができます。

 

そのチンパンジーは何を食べているかといえば、50%は果物、40%は野菜や木の葉、5%は木の根や根菜類、残り5%はアリなどの動物性食材です。オランウータンも90%以上が果物や野菜などの植物性食材を食べています。それが彼らの日常的な食事であり、時にはアリなどの小動物を食べることはあっても、牛肉のステーキや山盛りのご飯を食べたり、牛乳やコーラを飲むことは決してありません。

 

人体の構造も果物や野菜を摂取するのに適しています。歯をみると、肉を引き裂くのに向いている犬歯は4本しかなく、しかも退化して鋭さがなくなっています。反対に門歯が8本、臼歯が最大で20本と、植物性の繊維を噛み砕くのに適しています。実際に、人類初期の歯の標本には果物の種が多数付着していることが確認されています。また人間の顎関節は植物性の繊維を噛み砕くために蝶番運動をしており、上下運動しかしない肉食動物とは対照的です。

 

胃腸の構造も野菜や果物の消化に向いています。胃は厳密には一つではなく、上部と下部に分かれていて植物食に適しています。胃酸も肉食動物のように強酸ではありません。また腸は最大で10メートルと長く、食物繊維の多い植物食向きです。動物性食品を消化するには少し長過ぎ、腸を通過するうちに内部で食物が腐敗してしまう恐れもあります。さらに爪は肉食動物のようなカギ形ではなく、果物などをつかみやすいシャベル形となっています。

 

人類は進化の過程で火を発見し、様々な器具を作り上げて、食材を過熱したり加工したりして食べやすくする方法を考案しましたが、それも700万年という人類の歴史のうちの、最後の数万年程度のことです。大部分の期間は他の動物と同様、食材をそのまま「生」の状態で食べていたのです。また武器を開発して動物を捕獲する技術も手に入れ、肉食をする機会も得ましたが、イヌイット等ごく一部を除いてそれは補足的な食糧に過ぎず、基本的には果物や種子、野菜などの植物性食材で生きてきたのです。

 

また穀物の歴史は1万年以内と、さらに新しい食材です。米や麦などの穀物自体は太古の昔から存在しましたが、農耕によって多量に食べるようになったのは意外と最近のことです。日本人は米をことのほか大切に考えていますが、その歴史もせいぜい3000年程度のものです。さらに米や麦を精白し、白米や白い小麦粉として食べるようになったのはだいたい300年くらい前からといわれ、まさにごく最近の現象といえます。つまり穀物食や加熱食は人類史の中では比較的短い期間の習慣であり、遺伝子レベルでみれば、太古の昔に比べて人類の体はそれほど変化していないはずなのです。

 

有史以前の人類は恐らく、果物や野菜、木の実、穀物などの植物性食材を中心に食べ、狩りなどで動物を捕獲した場合に限って獣肉や魚肉を補足的に食べていたと推測されています。そしてその時代には、現代人が悩まされ命を落としているガンや心臓病、糖尿病などの生活習慣病は、殆んどなかったと考えられます。その頃の平均寿命はたいへん短かったはずですが、それは乳児死亡率が高いための数字上のトリックであって、健康な成人はたいへん長生きしたことが記録として残っています。

 

現代人の平均寿命は世界最長の日本女性でも84歳ですが、実際のところ人間は何歳まで生きられるのでしょうか。動物学会では、動物は成熟するのに要した年数の6倍から8倍は生きられるとされています。例えば馬は成熟するまで約3年を要し、20年近く生きることができます。その考えに従うと、人間は成熟するまで約20年かかるので、120歳から140歳くらいまでは生きられる、という計算になります。110歳を超えた程度でニュースに登場するという現実からすると、意外な感じを抱く方も多いことでしょう。

 

ベストセラー「Ageless Body,Timeless Mind=エイジレス革命ー永遠の若さを生きる」の著者ディーパック・チョプラ医学博士は、「私たちは病気を引き起こすような生き方さえしなければ、120年は優に生きられる」と断言しています。実際にバビロニアや古代ギリシャ、聖書などの歴史書をみると、当時の人々の多くが120歳以上まで生きたことが記録されています。単に長生きしただけでなく、健康状態はたいへん優れており、ギリシャ彫刻にみられるように素晴らしい肉体美とスタミナを誇っていたのです・・(続く)

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