- 藤原 純衛
- 誠和株式会社 人財マッチング(採用・転職支援) 担当部長
- 東京都
- 転職コンサルタント
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
30歳前後のSEの方に転職理由を聞くと多いのが「上流工程に関わりたい」というもの。
現在の勤務先が二次請けでそもそも上流工程の仕事をする機会がなかったり、一次請けであっても年功序列や組織図上の関係でなかなか上流に関わる機会に恵まれずフラストレーションが溜まる要因になっているようなんです。
そこで「上流工程への転職」に関してお話をしてみます。
二次請け、三次請けで働くSEがプライムベンダーと呼ばれる元請け企業へ転職することは30歳前後であればそう難しいことではありません。
大手商社系やベンダー系でも二次請け・三次請けSI会社出身のSEが採用され大活躍をしている機会が多いことから「リーダー経験、上流経験がなくても大丈夫」といわれることは多いですから。
でも、それも30歳くらいまで。
30歳を過ぎるころから「上流工程の経験がない」「リーダー経験がない」と厳しい評価を受けることになりますので、現在の職場で上流に関わる機会がないのであれば急いだ方が良いでしょう。
とは言えアピールできることがないと「ポテンシャル」を評価してもらえません。
自分が担当するプロジェクトの上流工程を担当している担当者の「仕事を盗む」くらいの気持ちで積極的に関わっていく気構えが必要です。
そう思って観察すると、上流工程担当者は社内外で折衝する機会が多いため高いコミュニケーション力を求められていることに気がつくでしょう。
この点に注意すれば下流工程で身につけた技術・知識は上流工程で設計やコスト見積もりを担当する際の説得力・折衝力への”ポテンシャル”として評価されることでしょう。
上流工程に関わるのに「業務に関する専門的な知識」を求められる事が多いです。
しかし経歴書を拝見すると、関わってきた業務がバラバラであることが多くあります。
自分で業務・プロジェクトを選ぶことができないんだから、それも致し方がないかと思います。
その場合でも「開発技術なら負けない」「火を噴いたときの問題点の見つけ方なら負けない」等、何らかの得意分野・強みは持っていたいもの。採用側は、それをポイントにして配属先を検討したりしますから。
「これから上流工程を担当させられるか」
そのアピールできるポテンシャルを探しだしておいてください。
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