- 藤原 純衛
- 誠和株式会社 人財マッチング(採用・転職支援) 担当部長
- 東京都
- 転職コンサルタント
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
転職希望者みなさんが口を揃えて「安定した良い会社に行きたい」とおっしゃいます。
こんなご時世ですので、お気持ちはわかるんですけど、どこにあるんでしょうね、その「安定した良い会社」って。
以前、同僚が面談した40歳くらいの人。
在籍してきた6社はいずれも「世界に名だたる日本の超優良企業」「ある分野では世界最大シェアをもつ会社」と、それこそ誰がみても「安定した良い会社」です。
しかし、その転職理由を聞くと悲惨。
「配属された部門が事業撤退した」「配属された事業部門売却に伴う解雇」「会計不正が行われ大幅な人員カット」などなど、いずれも「会社都合」です。
転職回数が多いのに、こういう事情を理解してもらえたのか6社目(現職)も世間的には「安定した良い会社」で、心配していた家族も喜んでくれたんだそう。
でも、その会社も最近ニュースを賑わすような事件を起こしてくれちゃった。
ここまで来ると「この人が貧乏神?」と思ってしまうほど。
さすがに転職活動も6回目になると「会社運が悪い」は言い訳にならんでしょ。
いい学歴と”良い会社”にいたブランド力をポテンシャルとして評価され、おのおので事業企画的な”良いポジション”にいました。
でも業界に一貫性がなく、事業分野も大きく異なることから応募会社からは「バラバラな経歴」と評価されてしまいました。
ご自身の活動でも「年齢が高い」「業界経験が浅い」「転職回数が多い」等々で苦戦を強いられているのだそうです。
こういう話を聞くと「『安定した良い会社』って何だろう」って思うんです。
結局「その会社でどういうキャリアを積むか。
いつ事業撤退にあっても外部で生かせる自分のキャリアを磨くか」がポイントなんじゃないかと。
みなさんも、単純に「名の通った良い会社」を選ぶのではなく「その会社に入社することによってどういうキャリアを積めるか」で選ぶようにしてはいかがでしょうか。
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