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日経:日本電産,米エマソンのモーター事業買収発表に見る経営戦略

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M&Aコンサルタントとしての活動 M&Aの事例と経営手法としての活用と課題

皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

8月18日付の日経新聞に『日本電産、米エマソンのモーター事業買収発表』のタイトルで記事が掲載されました。

日本電産は、創業後の37年間に29件のM&Aを行ってきた企業で、日本企業では珍しいタイプの会社です。
創業時から事業拡大をM&Aの手法を活用して行ってきました。
今までのM&Aは、事業不振に陥った企業を買収し、事業再生を行いながら拡大をしてきました。

今回のM&Aは、今までのものとは異なるようです。

以下、記事の主な内容です。

『日本電産は18日、米電機大手エマソン・エレクトリック(ミズーリ州)のモーター事業部門を買収すると発表した。米国時間の17日付で同社と契約した。買収額は明らかにしていないが、現金で支払う。600億~700億円程度とみられる。家電や産業機器用のモーターで世界シェアを拡大するとともにプラント制御など大型モーター分野に進出、モーターの総合メーカーとして地歩を固める。

家電や自動車などの環境性能向上につながるモーターの需要は世界規模で拡大。日本企業が強みを持つ分野だが、エマソンのモーター事業の買収には参入を狙うアジア勢も数多く名乗りを上げていたもよう。日本電産は円高でドル建ての買収余力が高まったのを好機と判断、大型買収に踏み切る。

日本電産は年内にエマソンからモーター事業を譲り受け、米英や中国、インドなどにある10カ所前後の工場と米国などにある研究開発拠点、従業員7000人程度を引き継ぐ。日本電産のM&Aは国内外で30件目となり、買収額は今回が最大。

エマソンは工場などに使う制御機器の世界大手で、モーター事業の年間売上高は約1000億円で収益性も高い。米ワールプールなど世界の家電大手を顧客に持ち、洗濯機などの家電用、建物に組み込む空調システム用モーターなどでシェアが高い。自動車搭載用の中型モーターや産業プラントなどに使う大型モーターも手がける。

日本電産は買収により新たな販路と生産拠点を獲得し、家電用モーターの世界市場で一気にシェアを拡大する。エマソンが空調システムなどで培った高い電子制御技術を活用。自社の小型・高効率モーターの技術と組み合わせ、成長が見込める車載用モーターなどの競争力を高める。。。』


今回の特徴は、家電や自動車などの環境性能向上と言う、『成長市場でコア製品の一つとなるモーター』に照準を絞って、モーター専業会社として世界一の総合メーカーを目指している事です。

世界の成長市場でオンリーワンとなる製品を持つ企業、これは、今日本の製造会社が目指す必要のある動き方の一つです。

日本電産の場合、創業時から多くのM&Aを行ってきましたので、買収後の組織融合には圧倒的なノウハウを持っており、他の日本企業の追随を許しません。
ここが日本電産の強みの一つです。

短期間に事業領域を広げたり、オンリーワンの製品・技術を持つためには、M&Aは有効な方法です。
日本電産だからこそ、取れる経営手法です。

しかし、今まで、M&Aを行った事のない中堅・中小企業が、いきなりM&Aを行うとやけどを起こす事があります。買収後の組織融合に失敗するからです。

先ずは、M&Aより時間はかかりますが、他社との連携・アライアンスで、世界の成長市場開拓、オンリーワン製品・技術の確立などを行う事も大事かと考えます。
アライアンスを出来ない・やった事がない企業が、M&Aを行っても失敗する確率は非常に高いです。

私の経験でもはっきり出ています。

もし、市場状況などから、M&Aを行う必要がある場合は、専門家を活用して、事前準備と買収後の組織融合の検討を十分に行って、迅速に実行する事が重要です。


よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

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