お菓子作りへの思い

初めまして。神戸・六甲「広実香織お菓子教室」の広実香織（ひろざねかおり）です。今日は初コラムですので、自分の体幹とも言えるお菓子作りへの思いを書かせて頂きます。

お菓子作りに興味を持ち始めたのは中学生の頃。いつの間にかそれが仕事になって教室を始め、今年17年目になります。初めの頃はお教室に来られている方達にとにかく技術を伝授したい、綺麗なお菓子を作れるようになって頂きたい、そんな思いで毎日レッスンしていました。もちろんその気持ちは今も全く変わりはありません。しかしながら自分自身が年を重ねるてくるうちに技術云々ももちろんなのですが、それより何より、作られたご自身だけでなく、毎回お家には持って帰るケーキを心待ちにされているご家族がいらして、‘家族に喜んでもらえることが何より嬉しい～’と満面の笑顔でのご報告を聞かせていただけることが私にとっての何よりの喜びとなってきました。

‘たかがケーキ’と言ってしまえばそれまでですが、いろんな所に喜びが広がっていくものなんだなぁ～と生徒さんからお話を聞いていつも実感します。家族や友達のために作ったお誕生日ケーキ、友達の結婚式に作ったウェディングケーキ、久しぶりに会うご両親に作ったお土産ケーキetcいろいろあります。どれも箱を開けたときの笑顔が想像できますね～そして一口食べた時の‘うわ～美味しい～～’の声も聞こえてくるようです。手作りに勝るものはありません！

通い始めたときはおそらく頭の隅にすらなかったお菓子留学を突然考え始め、最後にはちゃんと実行してしまった生徒さんも今までにも何人もおられます。本当に嬉しいことです。この教室にいらして頂いたことで思いもしなかった人生を体験して頂けるのですから。でもそこに至った理由はもっとケーキのことを勉強したいと言う気持ちだけでなく、やはりそこにいろいろな喜びが埋め込まれているからだと思います。技術を磨きたい、それだけでなく、こんなにたくさんの人に喜んでもらえるケーキ作りだからこそもっといろいろ知りたい。そんな思いに駆られるのだと思います。

それはまさに私がケーキ作りに興味を持ち始めてからずっと変わらず思い続けてきたことです。仕事になった今もその思いにぶれはなく、毎日‘うわ～美味しい～～’の声を聞きたくてレッスンも頑張ってます。これからも皆さんの笑顔が見れるよう美味しいケーキを作りながら教室を続けていきたいと思います。