待ったなしになったグローバル化!パナソニック8割を海外で採用 - 対人力・コミュニケーションスキル - 専門家プロファイル

佐々木 良介
代表取締役
埼玉県
ビジネススキル講師

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対象:ビジネススキル

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待ったなしになったグローバル化!パナソニック8割を海外で採用

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「パナソニック、23年度は海外採用を過去最多に」


4月24日付けの産経ニュースです。 

この記事によるとパナソニックの23年度の採用予定者は前年度より10%増加し1,390人になるが、そのうち約8割の1,100人を海外で採用する計画だそうです。

一方それだけ海外での採用が増えたら国内での採用はどうなるのだろうかと気になるところですが、やはり国内の新卒採用予定数は前年度比約40%減の290人で、パナソニックの新卒採用が300人を切るのはオイルショック後で採用を絞った昭和51年度以来ということ。


これを見て考えることが二つ。

ひとつは、いよいよ日本企業も本格的にグローバル化を考え出したということ。なにしろ採用する人数の8割を外国人にするというのは日本の企業にしては画期的なことです。


しかし、当然その裏返しとしては、日本での採用を絞るということですから、日本人の大学生にとっては、ますます厳しい就職環境になっていくということでしょう。


果たしてこれが、これからの日本企業の標準的な方向になるのかどうかは、まだこれから継続的に採用した外国人が、しっかりその会社に根づいていくのか、これから数年フォローしていかなければわかりませんが、少なくともパナソニックとしては、新規採用の8割を海外採用にしなければならない、そうしないと今後のグローバル競争で勝ち残れないと感じたということでしょう。


人事コンサルティング会社、ジェイエーエスの小平達也社長によると、いままで日本企業によるグローバル採用の盛り上がりは、バブル経済の頃、大手企業が欧米の文系スペシャリストを採用した第一期と90年代後半にIT企業や外資系が即戦力のインドや中国のエンジニアの採用を増やした第二期、2004年以降アジアなど新興国への進出を迫られ、日本語を話せる留学生を中心にエンジニアの採用を増やした第三期につづく、ポスト3.0期だそうです。


ところが、今まで何回か盛り上がってきた日本企業の外国人採用熱ですが、結果から言うと今までは失敗続きだったと言えます。


asahi.comの記事によると

『厚生労働省が富士通総研に委託して昨年9~10月、上場企業を対象に実施したアンケート(約800社が回答)によると、4割弱が技術者など高度な知識を持つ外国人を採用していたが、そのうち4割以上が「受け入れ部署が限られる」との悩みを抱えていた。

「言語・コミュニケーション上の壁」との回答も4割近くを占めた。

 また、一度は外国人を雇用しながら中止した58社に理由を聞くと、4社に1社が「処遇条件が良好な他社への転職が多かった」、2割が「雇用管理できる管理者が不足していた」と答えた。』


ということだそうです。

 過去三期はなぜこのような失敗に終わってしまったのでしょう?そして、その問題点は、もうすでに解消されているのでしょうか?例えば今回のパナソニックは成功するのでしょうか?


この問題は、これから日本の企業が世界で生き残っていくために、そして日本人一人ひとりにとってもこのグローバル化時代に、自分が競争力を保っていきていくために非常に重要な問題です。あなたも一緒に考えてみてください。


まず、日本の企業はグローバル企業と言えるのでしょうか?

この設問に対し、製品や販路などはグローバル化していると答える企業がたくさんあることは間違いないでしょう。


しかし、それに対して組織と人は全くグローバル化出来ていない企業がほとんどというのが日本企業の現状なのではないでしょうか?


たとえば、海外に進出して子会社を作っても、その会社の社長はいつまで経っても日本の親会社からの出向者がつとめている。

そして、海外にある会社でも「日本の会社に務めているのだから、日本式のやり方に適応してもらわなければならない」などと日本の文化を押し付けている。

さらには、日本にある本社の役員や主だった部署の長はすべて日本人で、給与体系から人事制度、研修制度、福利厚生まで日本人だけに適用され、本社にいる外国人社員は日本語が必須。しかも仕事はお客様扱い。

多少の違いはあっても、このような日本企業が多いのが現状でしょう。

このような会社が製品をいくら世界中に売っていたとしても、グローバル企業とは言いません。


したがって、日本企業のこのような現状を知っているから優秀な外国人が入社してこない。入社してきてもすぐに退職してしまいます。


このような日本企業をグローバル企業にするのはかなり大変です。

まず人事制度をグローバル対応に変えなければなりません。

日本人も外国人も国籍には関係なく、同じ制度に乗っかっている社員は同じ処遇にしなければなりません。

また、多国籍の人間が一緒に働くとしたら社内のコミュニケーションのツールは必然的に英語に統一せざるを得なくなります。さらには言葉を英語にするということばかりでなく、コミュニケーションの仕方も日本式からグローバル対応に変えていかなければなりません。


日本の企業がグローバル化するためには、単に英語を学習すればいいというわけではなく、少なくとも

1.人事制度をグローバル対応に変える

2. 英語を社内の公用語にする

3.日本人のコミュニケーションの仕方、マインドをグローバル対応化する

4.外国人と日本人の区別なく重要ポジションに登用する

ということが必要でしょう。

どうでしょう、パナソニックはこれらが出来ているのでしょうか?

あなたの会社はどうですか?

しかし、これからの日本企業は必然的にグローバル化していかざるをえないでしょうから、あなたの会社もいつの時点かで、このような変化が起こり、あなたもそれに対応しなければいけなくなるわけです。

そう考えた場合、あなたは会社がこのようなグローバル化に向けて動き出したとき、慌てずに対応出来る準備が出来ていますか?

もし、まだ不安があるとしたら、今すぐにでもあなた自身のグローバル化を開始した方がいいでしょう。

 

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