中小企業のグローバル市場・競争への対応について;連携の活用 - アライアンス・事業提携 - 専門家プロファイル

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中小企業のグローバル市場・競争への対応について;連携の活用

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経営戦略 アライアンスの事例と経営手法としての活用と課題

皆様、

おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

7月19日付の日経新聞に『海外製の後発薬、日本に イスラエルやインド大手』のタイトルで記事が掲載されました。

主な内容は、以下の通りです。

『外資系の後発医薬品メーカーが低コストの海外製後発薬を日本に投入する。世界最大手のテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)は年内にも、米国で生産した抗がん剤を輸入販売する。インド製薬大手のザイダスグループもインドで生産した高血圧症治療薬を輸入する。各社は利用者の安心感を得るため日本で製造してきたが、後発薬の認知度が高まってきたため、海外製に切り替える。海外製は国産より生産コストが2~3割安とみられ、販売競争が激化する。

テバとザイダスはこのほど、厚生労働省から海外製後発薬の販売承認を取得した。薬価(薬の公定価格)が決まり次第、輸入販売を始める。。。』

後発薬の認知度があがったため、各メーカーは生産コストが安い海外生産品を日本に輸入する方針に切り替えていきます。
当然、後発薬の販売価格も下がるので、消費者にとっては朗報となります。

日本の市場がグローバル化されていく現象の一つとして考えます。


このグローバル化の状況は、後発薬だけでなく、今後、日本国内で供給されている部品や加工品・製品まで広がるとみています。
韓国、台湾、中国メーカーの技術力は確実に向上しています。

今まで日本の中小企業が独占的に供給してきた市場に、海外メーカーが入ってくる事は十分にありえますし、一部の部品や加工品・製品では入りつつあります。

この状況下、日本の中小企業が考え・実行すべきは、国内市場にとどまるだけでなく、海外市場にアクセスし、グローバルな世界での競争に参加することだと考えています。
この競争を通じて、海外企業の実力や顧客の要求などを知り、自社の技術力、コスト競争力などの向上を行い、競争に勝てる企業になって行けます。

じっとしているだけでは、国内に入ってくる海外企業に打ち勝てません。

生産拠点を海外に移す必要や自前で海外販売網を直ぐに作る必要はなく、日本から供給する方法で良いと思います。

一般的に、多くの中小製造企業は海外販売網を持っていません。
海外市場に販売ネットワークを持つ企業との連携で、販売網の構築が可能になります。

国内の販売代理店・商社は、海外市場のネットワークを持っているところが多いです。
また、海外の販売代理店との連携によっても販売網を確保できます。

今朝のNHKニュースで、JETROが中国のネット通販業者と組んで、中小企業の中国市場向けネット通販プラットフォームを作ろうとしている事が放映されました。
このようなネット通販を活用して各国に売って行く方法があります。
これもネット通販業者との連携で行えます。

海外市場の売上が多くなり、必要があれば、自前で海外に工場を作ったり、販売拠点を設ければ良いです。

何時も言っていますが、連携が飛躍のカギになります。
一社で行える事に限りがあります。

連携の活用を考えましょう。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

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