- 山藤 惠三
- 有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
- 東京都
- クリエイティブディレクター
対象:イラスト・グラフィック
- すずき かずたか
- (絵本作家・絵本作成出版代行者)
- すずき かずたか
- (絵本作家・絵本作成出版代行者)
クリエイターが地域社会を変えてゆく!クリエイティブ資本論から
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ベンチャー経営術、イマ〜戦略系。
販促・プロモーションのバックヤード
2010-07-27 13:24
日本列島をはじめ、】世界中で猛暑と異常気象が続いています。
アスファルトのむせ返る中、クリエイティブなお仕事に励むのは、日ごろから作るタフな身体だと思います。
クリエイターもある意味、肉体労働なのです。
こんにちは、エスオープランニング、山藤(サンドウ)です。
今回は、面白い本をご紹介したいと思います。
「クリエイティブ資本論」リチャード・フロリダ氏の著書です。
クリエイティブと言う言葉をキーワードに、都市や地域社会の再生の可能性を探る本です。
彼は、地域再生のカギは、工場の誘致ではなく、いかにして、クリエイティブな人材を地域が誘引できるか?
が重要だと言います。
著者は、工業都市、ピッツバーグに生まれ、相次いで大型の工場が撤退し、失業者が増えてゆく深刻な状況を見て、
産業の立地行動を分析して、成長しているハイテク産業は創造的な人材を求めて立地することを突き止めます。
彼の都市政策に大きな影響力を持つのは、クリエイターたちの、気風、慣習、エートス
仕事、ライフスタイルそして、彼らの形成するコミュニティーの特徴を分析して、彼らが指示する都市や地域こそが、
経済的パフォーマンスに優れていることを証明しています。
経済的パフォーマンスの3つのカギ、
Tallent 人材
Technology 技術
Tolerance 慣用性
彼によれば、地域社会の強すぎる連帯よりも、多様性を認め合う、慣用性の高い地域社会ほど、創造性が高いことを示しており、社会関係資本の充実よりも、クリエイティブ資本を重視すべきであると、展開しています。
クリエイターというキーワードを軸に都市の未来を考察している点で、非常に興味深い本だと思います。
ダイヤモンド社、リチャード・フロリダ
「クリエイティブ資本論」
参考出典:日本経済新聞 読書欄 2008.4.20
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