せいさつ(047)論理的で優秀な上司のもとを去った部下 - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

中沢 努
パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー 代表
東京都
コンサルタント・研修講師・講演講師

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対象:人材育成

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せいさつ(047)論理的で優秀な上司のもとを去った部下

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せいさつ 050~041


ある会社に優秀な上司がいた。
沢山の部下がいたが、みな自分たちのボスの力量を認め、尊敬の念を抱いていた。

その上司がある時、ある部下を叱責した。自分が求めるアウトプットが出てこなかったからである。

上司はその部下を問いつめた。上司の言葉はいつになく厳しかった。

部下にも言い分はあったが部下は黙っていた。「何をいってもこの人は自分の言い分を聞こうとしないだろう」と感じたからである。

なぜそう感じたか?
彼はその上司と間で以下のような出来事を何度も経験していたからである。

 ・部下の不出来を論理で責める。
 ・出来ない理由を論理的に説明するよう部下に迫る。
 ・部下が部下の論理で説明しようとすると「そんな論理はあるか」とばかりに自分の論理で部下の論理を抑え込む。

表面上、上司は部下よりも論理的に見えた。しかし、実際は「自分の論理を力づくで通そうという感情」に付き動かされた「非論理的なものであるように部下には感じられた。

マネジメントスタイルは様々であり、フォロワーシップのスタイルも然り。
上司に分があるのか、部下に分があるのか。
答えは神のみぞ知る。

最後にことの顛末を記しておこう。

 ・部下は上司の論理性に惹かれ、尊敬し、慕ってきた。
 ・しかし、その感情はどんどん失われていった。
 ・やがて部下の「尊敬とあこがれ」は「あきらめ」に変わった。

そして、部下は上司のもとを去っていった。

(中沢努「思考のための習作」から抜粋)

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