- 平 仁
- ABC税理士法人 税理士
- 東京都
- 税理士
対象:税務・確定申告
- 平 仁
- (税理士)
激動の時代を生き抜くために、我々は今、何を考え、何をするべきなのか。
この厳しい時代に直面している経営者の皆様は、必死に生き残るための
戦略を日夜考え続けていることと思います。
そこで、ぜひ読んで頂きたい本があります。
船井幸雄「退散せよ!似非コンサルタント」(李白社2010年7月刊)
著者である船井氏自身「おそらく私の最高傑作ではないか」とする本書は、
「2020年ごろまでに世の中は大転換する」(徳間書店2010年5月刊)と
併せ読むことを船井氏自身が勧めております。
今の激動の時代に対する船井氏の慧眼には常に驚かされるところです。
本書では、第1章で、船井氏自身が闘病体験に基づいた医師への違和感が
経営コンサルタントの資質との共通性があることを見出し、
「私自身は50年間のコンサルタント経験を通じ、数万件を優に超える
コンサルティングを手掛けています。しかも、どんなことも引き受けた以上、
命をかけて相談相手の立場になって、全責任を持って24時間対応で
やってきました。」(22ページ)「重要なのは、第一に経験、加えて仕事に
取り組む姿勢、この二つに尽きるようです。つまり、優れた経営
コンサルタントを目指す人は、なるべく多くの仕事をこなそうとする
意欲を持ち続けること。そして、すべてのクライアントに対して、常に真剣、
親身に接し、相手の立場になって命がけで仕事に取り組むこと」
(23-24ページ)を指摘した上で、
「命がけで患者を診る医師が少なすぎる」(27ページ以下)
「検査データ崇拝は間違っている」(30ページ以下)
「「人」を忘れた経営理論を嗤う」(94ページ以下)
「クライアントのために死ねるか」(112ページ以下)
「コンサルティングは「人間対人間」の仕事」(145ページ)
等、船井氏の経験に裏打ちされたコンサルティングの真髄を明らかにする。
税務コンサルを標榜する私にとっては、実に耳が痛い話ばかりで、
だからお前は・・・と叱られている気分になってきますが、船井氏が指摘した
医師への違和感との共通項を、我々税理士がクライアントに感じさせている
現実を考えると、他人事とは思えないリアリティを感じます。
「人の振り見て我が振り直せ」ではないですが、必死に客を守ろうとする
意思を示し続けていくしかないんでしょうね。
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