- 廣部 剛司
- 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
「住宅ができるまで」4-スケッチブックのなかに
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さて、敷地に伺ってからは
頭の中を様々なプランが渦巻きます。
(それこそ夢の中にも登場します)
そして、それをきちんと書きとめるために
スケッチブックをいつも持ち歩いています。
ブックタイプのスケッチブック、耐水性のペン
回転式の色鉛筆、そして三角スケール。
もう、ずいぶん長い間この組み合わせです。
このセットがあれば、どこでも設計の検討ができます。
昔から(大学時代から)外のカフェなどでスケッチをするのが好きです。
ふとアトリエを離れて、人びとの間に紛れているときに
かえって集中できるのです。
さて『黒箱-渋谷H』の場合
1枚目は、かなり初期に描いた一枚です。
ラフではありますが内外の関係や断面などを検討しています。
2次元で、つまり紙の上で建築を検討するときに心がけていること
それは立体的に描いて考えるということです。
具体的にはプランを検討しながらそのつど
ラフなパースをスケッチしています。
これで、平面図などではイメージしきれない部分を
確認していきます。
それが、例えば2枚目のスケッチです。
初期の時点から素材感や光の陰翳、こまかな納まりなどを想像しながら
進めています。
こういった検討をかなりの時間繰り返し
やっとバランスが取れた...と感じたところで
「基本提案書」に纏めます。
ここが建築の方向性を決めてしまうプロセスなので
かなり集中して検討を進めます。
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