2010年7月の個人向け国債

こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの森久美子です。

お金のことは、よく分からないからとあきらめてはいませんか。お金と上手につきあって、ちゃんと暮らしたいと思っているあなたの「マネー力」をつけるためのコラムです。

  財務省が、15日にはじめて発行する固定金利「3年物の個人向け国債」の販売額が592億円と、厳しいスタートとなりました。

　
　長期金利の低下で利回りが年0.19％（税引き前）。

　

　7月5日から売り出しの8月発行分（第2回）の適用利率は、さらに0.05％引き下げて年0.14％（税引き前）です（これは100万円を預けると、1年後に1120円の利息を受け取れるということ）。

　

　金融機関によっては、新規顧客取り込みのきっかけとして、キャッシュバックや商品券のプレゼントなどキャンペーンにも力をいれていたところもあったようです。

　

　期間の短めの新しい商品で、低迷している個人向け国債の販売をテコ入れしようという作戦だったのでしょうが、思惑が外れたというところです。

　

　それでも、7月発行分の個人向け国債の販売額は、5年、10年物を合わせると合計が2721億円となり、4月の前回発行の1903億円と比べると上回ったようですが、人気がないことに変わりはありません。

　

　国債を購入するなら、国の財務の健全性といった点も意識して保有するといいですね

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