谷垣自民党、政治とカネで攻勢に
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2009-11-13 00:35
12日KYODO NEWS18時11分記事はこう報じた。
自民党の谷垣禎一総裁は12日、「政治とカネ」の問題で鳩山由紀夫首相の
政治責任に言及、党首討論や集中審議などを通じ追及姿勢を強めていく
考えを表明した。谷垣氏は、首相が株式など過去の資産報告を修正した
ことについて「粉飾だらけで脱税の可能性がある」などと強く非難。
偽装献金問題とあわせ「法治国家の基礎が取り崩されてしまわないよう
政治責任者である首相に十分考えてもらう必要がある」と指摘した。
確かに、鳩山首相の身体検査の甘さには程があるように思う。野党時代に
政治と金の問題をあれだけ追及してきたにもかかわらず、いざ政権を
とってみると、故人献金に株の譲渡益の無申告。一国の首相に奉じている
側が虚しくなるほどの現状を晒しているのが実態だ。さらに言えば、
そろそろ小沢幹事長の第一秘書だった大久保氏の事件についても、未解決。
小沢氏は彼の無罪に自信を持っているようであるが、万が一実刑となれば、
連座制により小沢氏の議員資格停止にさえ見えてくるのだ。
建て直しを図る谷垣自民党からすれば、突っ込みどころ満載。これで突っ込み
きれなければ、この人たちに真実の追究は不可能であると、決定的に
見放されることにもなろう。そういう意味では、攻勢に出るタイミングだ。
財源問題を含め、閣内不一致の目立つ鳩山政権だけに、谷垣自民党からの
自分の身から出たサビにどう対処していくのか、鳩山内閣の危機管理能力と、
政権担当能力が試される正念場である。