寒いと心情が深くなる - コラム - 専門家プロファイル

宮本 ゆかり
マイウェイネットワーク 
ビジネススキル講師

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寒いと心情が深くなる

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ここ最近、寒くなってきました。

私が今、住んでいる上海は、冬になると、毎日氷点下の気温が続いて、家の周りも氷が張ります。

上海は、通常はそんなに寒くならない地域なので、建物も防寒対策がされず、暖房機器も弱く、それが返って寒冷地帯に住むよりも寒いのです。

冬場は、夜、寝ていても寒さで目が冷めるので、私は靴下を履き、毛糸の上着を着たまま寝ています。

幸い、水道からお湯は出るので、茶碗を洗ったり掃除をしたりするのは助かりますが、手が荒れます。
乾燥しているので、指のアカギレがひどく、毎晩ハンドクリームを刷り込んでいるのですが、追いつかず・・・という日々。

でも、肉体的に困難な時、心はいろんな方面に飛んでいきます。

例えば、お湯が出ない地域の人達のこと、普段から水仕事をしている人達のこと〔料理人やお掃除、美容師等等〕・・・どんなに大変だろうと、感謝の気持ちがわいてきます。

また、牢獄にいる人達のこと。
ましてや、無実の罪にとわれて拷問を受けた人達のこと。

または歴史上の人達のこと。
極寒のソ連で戦った兵士や、アウシュビッツの収容所に入れられた人達のこと・・・などなど。
思いを馳せるとキリがありません。
みんなどんなに大変な思いをしたことだろうと、涙が出てきます。

もし自分がヌクヌクとした環境にいたとしたら、想像もしないことです。


だから時には、肉体にとって苦しい環境は必要だなと、寒くなるこの時期にふと考えています。