町田市、グーグルストリートビューに規制求める - コラム - 専門家プロファイル

平 仁
ABC税理士法人 税理士
東京都
税理士

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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町田市、グーグルストリートビューに規制求める

- good

東京都町田市議会が、9日の本会議で、
グーグルの地図と写真を組み合わせた検索サイトである
ストリートビューについて、
国に対して規制を検討すべきとの意見書を、賛成多数で採択しました。

asahi.com 10月10日3時6分の記事によると、
地域や個人への撮影告知も公開許可願もないとして、
個人や住宅などを無許可撮影、無断公開する行為を
都道府県迷惑防止条例上の「迷惑行為」に加えることの検討や、
必要に応じた法整備などを国に求めた、という。

また、同記事によれば、山田健太・専修大准教授(メディア論)は
「表札などは全世界の人にさらされることを予定しているわけではない」と
グーグルに自粛を求めつつ、意見書について「公道での写真撮影や
そのネット公開が制約されることは、市民の自由な言論公共空間を
狭めることになりかねない」と指摘している、という。


私も、ストリートビューには疑問を呈しているところである。
私の家は、ある事情から特殊な表札になっているが、
ストリートビューの画面で見ると、ボカシが入っているものの、
表札から私の家であることがバレバレなのである。

風景写真として町並みを撮るときに、表札をばっちり写しませんよね。
しかし、ストリートビューは、表札まではっきり分かるほど
正面から撮影されています。実に忌々しい限りです。

また、仕事で車を走らせているときに、撮影しているらしき
車両の後ろをしばらく追走することになったこともありました。
僕が写っているとしたら嫌だなあと思いながら走っていたので、
正直、気分が悪かったですね。

便利な機能である反面、プライバシーの保護の観点からは
複雑な問題を孕んでいることを、グーグルはどう考えているのだろうか。

INTERNET Watch 8月5日の記事によれば
グーグルが8月5日に行った説明会では、
「問題のある画像については報告して欲しいと説明。
また、報告用のページでは、プライバシーに関する画像として
「人の顔」「ナンバープレート」「自宅」といった項目が
設けられており、自宅の画像が公開されたくないという
要望についても、メールのやりとりなどで確認が取れれば
対処していくとした。
一方、「インターネットに接続しておらず、どのような画像が
公開されているかも確認できないような人への対応はどうするのか」
という質問に対して河合氏は、「難しい問題だが、まずはユーザーに
見ていただいて、その中に本人でなくとも、この画像には
プライバシーの問題があるのではないかといったことを、
ユーザーに教えていただきたい」と回答」している。

しかし、この記事からすれば、私のように、表札がぼかしでも
誰のものか分かるようなケースは、画像処理をして表札自体を
消してもらわない限り、直らないですね。
そこまでする気もないけれども、忌々しさは残りますね。

町田市議会の決議は、法的には問題はなくとも、
感情的なしこりが残りかねないようなケースにも
対処出来るようにするためには、
国による統一的な処理が必要という考えによるものではないでしょうか。

インターネットによる情報公開は、
自分では予想もしないような苦情、反論があり得るわけですから、
自分に都合のいい解釈ではなく、
あらゆる場合を想定する必要があるのでしょうね。

私は口の悪い方ですから、注意しないといけませんね。