前面道路が狭く、周囲は建物が密集しており、一階には採光が期待できません。
その為、昼間生活するリビングは、採光が少しでも期待出来る、二階へ配置するケースが増えています。
ただ、普通の家は一階が大きく、二階が狭い事からも判る様に、リビングを二階に配置すると二階が大きくなりすぎます。
リビング・ダイニング・キッチン・洗面・浴室。特にリビングは多様化が顕著で応接を兼ねたリビング以外に、家族だけのファミリールーム、子供が自由に遊べるプレイルーム、ITに対応したパソコンルームが要求される様になっています。
これらを、素直に二階に配置すればそれだけで、敷地より大きい二階になりかねません。
そこで今回は、スキップフロアーによる解決方法を模索しました。
一階は寝室と洗面・浴室・トイレ。一階に水周りを持ってくると、二階リビングの場合、階段の上り下りが大変ですが、キッチンを中二階に配置する事により縦の動線を縮めています。
二階はリビング・ダイニング・ファミリールーム。中三階にプレイルームを配置しています。
二階からは、キッチンとプレイルームが空間的に一体となっており、半階づつ分散させる事で、二階床面積の節約を行っています。
また、二階の天井高を中三階の天井高レベルにあわせる事により、4.5mの天井高を確保しています。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
06-6714-6693
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