東松家住宅 - コラム - 専門家プロファイル

一ノ瀬 寛人
株式会社ジェノス 
東京都
建築家
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東松家住宅

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まず東松家住宅ですが、名古屋市内に江戸末期に平屋建てだった物に明治28年頃2階を増築して明治34年(1901年)頃3階を増築した3階建て住宅で、どちらかと言うと、商談や人をもてなす創りになっているようで、商業建築の先駆け的建築物との事でした。
人をもてなす為に考えられているといっても簡単ではなくお茶会を3階で開く為の現代のダムウェルターのような手動の荷揚げ機のようなものが1〜3階に通っていて水場から配膳できるようになって、武家制度のなごりらしく武士以外が贅沢をしてはいけないとの事で1階の床の間は外から見えてしまう為、床の間の奥行き尺5寸程度に抑えられていて欄間なども控えめにできていました。
しかし、2.3階の床の間、欄間とも1階とは創りが違っていて見えない部分に手間をかけている感じがよくわかり、2階に茶室があるためそこに行くまでの経路が庭をイメージしているらしく蛇行しており、その部分が跳ねだしの廊下形状になっていて腰壁が可動ルーバーになっていて3層吹抜けに面しています。
数度の増築のせいもあってあらゆる所が、スキップフロアーになっていて中1階、中2階がありとても複雑な空間構成になっていました。
一見の価値ありですよ!!