ここが変わった廃棄物処理法 第12条第7項 - 企業法務全般 - 専門家プロファイル

尾上 雅典
行政書士エース環境法務事務所 
大阪府
行政書士

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:企業法務

村田 英幸
村田 英幸
(弁護士)
村田 英幸
(弁護士)

閲覧数順 2016年12月08日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

ここが変わった廃棄物処理法 第12条第7項

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 企業法務
  3. 企業法務全般
法令改正 2010年 廃棄物処理法改正

(事業者の処理)
第12条
7 事業者は、前二項の規定によりその産業廃棄物の運搬又は処分を委託する場合には、当該産業廃棄物の処理の状況に関する確認を行い当該産業廃棄物について発生から最終処分が終了するまでの一連の処理の行程における処理が適正に行われるために必要な措 置を講ずるように努めなければならない。

赤字で記載した部分が、今回の法律改正によって追加された部分です。

「産業廃棄物の処理の状況に関する確認」とは、若干不明確な定義ですが、法律改正の内容を検討していた「廃棄物処理制度専門委員会」での議論から判 断すると、処理業者の廃棄物処理現場を実際に訪問し、委託契約のとおりに処理されているかどうかを確認することのようです。

処理業者の現場に張り付き、逐一その状況を確認することは不可能ですので、

「排出事業者が自分の目で処理業者の適格性を判断し、その判断に基づいて、適切な委託契約を行いなさい」
という意味合いになります。

ちなみに、本条の最後で、「努めなければならない」とあるように、仮に一切確認を行わなかったとしても、刑事罰に処せられることはありません。すなわち、本条は「努力義務」です。

しかし、排出事業者責任を全うし、廃棄物の処理を適切に進めていくためには、排出事業者自身の目で、委託先業者の適格性を判断することが絶対に必要 です。

それに、現場を見ずに委託契約をすると、許可証の記載からは気づかない大きなミスをよくしてしまうものです。

「努力義務だから対応の必要なし」ではなく、あえて努力義務として条文に追加した政府の思いをくみ取り、自社への社会的要請に自発的に応えていくこ とが重要だと思います。

このコラムに類似したコラム

フランジャ 2014年9月号 金井 高志 - 弁護士(2015/08/10 09:00)

募集株式発行を伴う企業統治 村田 英幸 - 弁護士(2013/05/05 13:39)

フランジャ 2013年3月号 金井 高志 - 弁護士(2013/04/19 21:01)

平成25年改正会社法の要綱その1 村田 英幸 - 弁護士(2013/02/10 13:06)

「ソフトウェア開発関係訴訟の手引」判例タイムズ1349号 村田 英幸 - 弁護士(2013/02/03 18:05)