- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
皆さんは広報担当者の評価をどう実施しているのだろうか。或いはご担当者ご自信でどの様な目標を設定し、どう評価しているだろうか。複数名いる広報部なら目標数値や実績の捉え方などの指標や比較対象もあるだろう。しかし広報を兼務で行っている場合、余り広報実務に明るくない上司は部下の評価に困るのではないだろうか。ではどの様な評価が望ましいのだろうか。
広報業務の評価のひとつとして“掲載記事の広告換算”というものがある。掲載された記事を広告として出した場合にどれだけの費用が掛ったのか、つまりどれだけの広告出稿料を広報活動で賄ったかということである。しかしこれはひとつの指標に過ぎず、個人の評価基準にはなり得ない。何故ならニュース性の大小や件数は、個人活動とリンクしないからだ。広告換算は、あくまでも広報部門全体を対象とし、比較論で評価するための一指標と認識すべきであろう。
担当者個人の評価は、やはり広報部門全体の目標や課題とリンクさせることが望ましい。仮に部門の課題が”掲載数が少ない”ことだとすると、リリース配布案件1本当たりの掲載数や、媒体の新規開拓などの目標設定が望ましいだろう。媒体の幅を広げる場合、配布数を増やしたからと言って掲載数は比例しない。リリースの書き方にも工夫を加え、個別に媒体に入り込む切り口を見つけ、掲載につなげるアクションを起こしていかなければなかなか効果が出るものではない。その手法について議論し、成果とそれを成し遂げるための努力を数値目標として掲げるのが適切であろう。
広報担当者と言っても、社員段階や役割により目標とする指標や切り口も違う。だが部門全体の目標や課題とリンクしていることは共通な筈。一度、広報部門の課題や目標について、さまざまな立場で議論をし、具体的な施策や目標値について検討してみては如何だろうか。
広報67箇条 広報担当者にも具体的な活動指標が必要
ご参考:広報力向上ブログ
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