- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
環の小坂です。
久々にアクセス解析を活用したウェブサイト運営改善事例です。
ウェブサイトの効果を高めるポイントは4つの場所が考えられます。
・流入:どんなリンク元やキーワードなどにより流入するのか?
(SEO・SEM・メルマガなどのプロモーション)
・ランディング:訪問者の最初のページでどのような印象を与えるか?
・回遊:どのような動線でユーザが動くのか?
・コンバージョン:問い合わせなどで逃がさないか。
○回遊の重要性
アクセス解析はそのいずれでも真価を発揮しますが、
今回は「回遊」です。
特にウェブサイト運営に慣れていない人は「流入」に考えを向けすぎる傾向があります。
が、流入は手間やコストがかかる半面、その手間・コストに見合う成果を得られるかどうかは、
ランディング以降にかかっています。
その中でLPOなどランディング改善施策、EFOなどコンバージョン改善施策に比べ、
「回遊」に関する施策がおろそかにされる傾向があるように思います。
ですが、ここはサッカーで言えば、「司令塔」の役割で、ゴールを決めるには重要です。
日本がデンマークに勝利しベスト16進出が決まったので、サッカーに例えると
・流入:ボール奪取(GKやDFなど)
・ランディング:奪取後最初の動き(サイドチェンジ・ゴールキックなど)
・回遊:ボール回し
・コンバージョン:シュート
となります。
回遊は主にMFが担う部分ですが、ここで再度ボールを失っては攻撃できませんし、
確実にシュートを狙える位置にどう持っていくかということです。
○回遊の事例
回遊を効果的に高めるにはコンテンツの充実もそうですが、
ナビゲーションを含めたリンク構造やその表現が大切です。
最近あった事例はこのようなものです。
・コンバージョンにつながる動線を考える。
・その中で重要なページについて「流入元」と「遷移先」を分析する。
・特に「その遷移先」が想定通りか検証し、違うところはナビゲーションの改善、リンクの強化を行う。
・「遷移先」の変化やそこからのコンバージョン効果を経路解析などで確認する。
・上記を繰り返し行う。
これにより飛躍的にコンバージョン数が増加しました。
○注意点
時々アクセス解析をするだけで解決すると勘違いされる方がいますが、
「仮説」→「実施・検証」→「再度仮説」→ というのを繰り返す必要があります。
PDCAを回すということです。
特にDとAをやらずにただ考えていても答えは出ません。
PDCAをスピーディーに回し最適化していくことがウェブサイト運営では重要で、
アクセス解析が真価を発揮します。
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