住宅性能表示制度では、基準法通りの建物が耐震等級1。基準法の1.25倍を耐震等級2。同1.5倍を耐震等級3と規定しています。
地震が来た際に、出来るだけ多くの耐力壁で地震力に抵抗しようと云う考えです。
地震に対してしっかり踏ん張ろうと云う構造ですので、地震力低減させる効果はありません。
建物が潰れ難くい構造ではありますが、家の中の家具が転倒したり、家具の中身が飛び出したりは、充分考えられます。
ノースリッジ地震(※1)を元に地震波を増幅させた実験結果では、地震の重力加速度(※2)2400galに対し、二階床面の測定値は3600galにもなります。
※1:阪神大震災の1年前に発生したロザンゼルスでの地震。地震データーが詳細に残っています。
※2:重力加速度とは一秒間の水平移動量(カイン)(m/Sec)を秒で微分した値(m/Sec^2)。
大まかに云えば、しなり具合を現しています
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
06-6714-6693
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