情報システムのリニューアル難民 - 業務の自動化・システム化 - 専門家プロファイル

小笠原 宏之
IT・インターネット戦略のオガコムジャパン 代表取締役
千葉県
ITコンサルタント

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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情報システムのリニューアル難民

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情報システム戦略 独自情報システム

効率的な事業展開を求められるのは大企業だけではなく、
中小零細企業も同じです。
今まで少々の無駄は事業展開の糊しろとして融通も利き
ましたが、今はその余裕は経営者にはありません。
そうなると一番に見直さなければならないのが無駄の撲滅
と業務改善です。

経費削減で槍玉にあげられるのが人件費と遊休資産の整理
ですが、この取り組みにも限界があります。
爆発的に利益を生む商品開発が可能で無い限り、
次に打つ手は業務改善となります。
 
業務改善と言っても、そう簡単に実現できるものではあり
ませんが、まず現行の業務フローの見直しと、機械化による
作業効率化を検討するべきです。
人減らしによって経費削減をした分、残った人間にその作業
が押しつけられています。
そう長くは続けられないと考えて良いでしょう。

彼等がどうにか持ちこたえているうちに、その作業が本当に
必要か見直し、そして、どうしても必要ということならば
業務の機械化を行うべきです。
何故ならば、無理のある事業展開は必ず破綻するからです。

この様な危機的な状態を、国内企業のほとんどが実感して
いると思います。
体力のあるうちに手立てを打てた企業だけが生き残ります。
つまり、情報システムのリニューアルで実績をあげられた
企業が体力を取り戻し、景気回復を待っている企業は退場
せざるを得ません。
 
最後に重要な点ですが、情報システムのリニューアルは
そう簡単には実現できません。
コスト面よりも企業毎に異なる事業効率化をコーディネイト
できる人材が不足しているからです。
機械的に作業をこなすプログラマやシステムエンジニアの
確保はそう面倒ではありませんが、彼等を効率的に動かす
ことができなければ、成果は生まれません。

従って、すぐに企業体力増強に取り組みたいと思っても、
直ぐに実行できないと考えるべきです。
つまり、今後情報システムを効率化できない難民が生れる
可能性が高いと私は考えています。

<ご質問はこちらからどうぞ:ogas@ogacom.jp

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