〔第五回〕インレタを使ってみる(応用編-2) - クリエイティブ制作全般 - 専門家プロファイル

浜田 智美
株式会社トッカシステムズ 代表取締役
東京都
Webプロデューサー

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対象:クリエイティブ制作

浜田 智美
浜田 智美
(Webプロデューサー)
石川 雅章
石川 雅章
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閲覧数順 2016年12月06日更新

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〔第五回〕インレタを使ってみる(応用編-2)

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プロダクツ インレタ・クロマティック

急遽、『インレタを使ってみる(応用編)』を二つに分けることになってしまい申し訳ございませんでした。今回はこの後半編で、(4)、透明部分への転写、(5)、複数のインレタを重ねて転写、を説明します。

 

(4)、透明な部分への転写

透明な部分への転写では、転写後も透明に保ちたい場合、クリアースプレーで保護をしようとすると、素材本来の透明感が損なわれる可能性があります。 ですので、しっかりと固着させたい場合、別の方法が必要となります。

具体的には、例えばこの透明部分が模型の窓のような部分のものであれば、表面から触られることは考えられても、裏から触られ傷や衝撃が加わることは 少ないと考えられます。ですので、このような場合には裏からの転写が効果的です。といっても、通常のインレタをそのまま裏から転写してしまえば、文字であ れば鏡文字になってしまいますし、何より糊の色で転写されてしまいます。ここで紹介するのは、対応できるの一部のインレタ製作業者に限られてしまう(弊社 は対応可能)と思いますが、あらかじめ制作の際に裏から転写するインレタである旨伝えれば、通常のインレタを製作するためのものと同様のデータから、裏か ら転写する用のインレタが製作可能であるというものです。これは窓に貼られた文字などを表現するには大変有用で、表面から転写した際のインレタの厚みなど も感じさせない表現が可能となります。

ただ、裏面からの転写は難しいといった場合や、そもそも、裏面からも傷が付くおそれがあり、裏面からの転写にメリットがない場合は、さらに違う方法 を考えなくてはなりません。このような場合には、水貼りデカールを活用する方法があります。ちなみにデカールとは、こちらも模型によく使われるものです が、デカールの場合、(1)色部分だけが転写されずフィルムごと転写となる。(2)転写方法は擦って糊を生かすのではなく、一度水につけデカールのフィル ムから台紙をはがし、間についている糊を生かして転写する。という点で違いがあります。このデカールには、文字やマークが付いた既製品だけでなく、これら 文字やマークが付いていない透明フィルムだけの状態のデカールもあります。今回はこれをインレタ転写面のコート膜として使用します。なお、ここではデカー ルの転写方法についての説明は割愛させていただきますが、インレタの転写に際しては、デカール貼り付け時の水分で浮いたりずれたりしないよう、しっかりと 転写しておくことが必要です。なお、これが行えれば耐久性を確保することが可能ですので、難易度は高いのですがぜひチャレンジしてみてください。

 

(5)、複数のインレタを重ねて転写

最後は複数枚のインレタを重ねて転写する方法を説明します。前回、複数色で構成されるインレタについて説明したと思いますが、その際、複数色で構成 されるマークや文字は、できるだけ一枚のインレタで作るべきと説明しました。但し、複数色で製作するインレタは一色のインレタより割高で、簡単なマークの 表現に限っては、一色一枚ずつ製作した方がコストメリットがあります。また、表現の一部分は既製品のインレタを使って表現したいが、追加でインレタを製作 することで、より緻密な表現を行いたい場合など、複数のインレタを重ねて転写したい場面に遭遇します。このような場合は、データを制作する時点から注意す べき点があります。例えば、データ制作において表現したいマークなどを並べる際、よりつめて並べればより多く並べることができますが、インレタを重ねて転 写の際、位置合わせに大変な苦労を強いられます。ですので、的確に転写するためにも、インレタ各色各枚で均等な余白部分を設けることが重要です。また、関 連しますが、インレタを重ねて転写する際にも最も重要となる点は位置合わせです。インレタがきれいに作れても位置がずれてしまえば表現になりません。位置 合わせのポイントは、転写面の何か目印になるようなものを見つけておき、そこから転写位置までの距離を測っておくことにより、目分量ではなく実測値でも転 写位置を合わせることです。これをすることにより最大限位置ずれを回避することができます。実際には転写面の端から転写位置までを測る。もしくは端の部分 に合うようにインレタのフィルムを切り出しておくようにして、インレタ側で位置を合わせておくのも便利な方法です。さらに、実際の転写においても注意が必 要です。最初に転写した転写済みのインレタ部分は、直ぐ転写を行おうとすると、まだ糊が固着していない状態です。ですので、二枚(色)目の転写は一枚 (色)目の転写後直ぐは避けてからがベストです。どうしても急を要する場合などは、一枚(色)目の転写後、薄い紙を使っての固着の処理をしっかり行ってか ら、二枚(色)目の転写を行いましょう。

 

以上、大変難易度が高い転写方法もありますが、これができれば表現の幅も大きく広がります。ぜひみなさんも転写の応用編にチャレンジしてみてくださ い。

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