いのちをいただく、食べるということ - 結婚と料理 - 専門家プロファイル

株式会社アッサンブラージュ 100%天然素材家庭料理実践家
東京都
料理講師
03-5789-8047
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:料理・クッキング

宮代 眞弓
(料理講師)
黄 惠子
(料理講師)

閲覧数順 2024年04月22日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

いのちをいただく、食べるということ

- good

  1. 趣味・教養
  2. 料理・クッキング
  3. 結婚と料理
よい食材を考え、選ぶこと

こんにちは。

高窪です。

 

今日もどんよりとした梅雨空ですね。

いかがお過ごしでしょうか?

 

最近、流行りの“食育”。

自宅で料理をしたり、それを見たりすることで十分伝えられることなのに、と思っていた頃。

今、小さい頃から“食育”をしなくてはいけない時代になってしまった、その理由を娘の保育園の当時の園長先生から伺ってびっくりしました。
今は食事がない子供がいっぱいいるのよ、と。

 

家に食事がない、ってどういうこと?
夜に出かける予定が急になくなったとしても、夜遅くまで仕事で帰れなくても、家に帰れば何かしら必ずあるし作れるから、悪いからといって外食などはしないで絶対に帰っていらっしゃい、と母からずっと言われて育った私には、どういう意味かわかりませんでした。

 

毎日全部、スーパーやコンビニでお弁当を買っていて、一切食事を作らない家も珍しくない。

もともとの素材も、どうやって料理を作るのかもわからない子供がいるのよ。
だから、せめて小さいころから保育園などで食育をしないと、先々どうにもならないのよ、という意味のことを教えてくださいました。

 

疲れたときやどうにもならないときは、お弁当もお惣菜も使うことは決して悪いことではありません。
でも、それが毎日、毎食となると、と考えてしまいます。

 

どんなに簡単な食事・料理でも、素材を切ったり焼いたり、炒めたり、蒸したり、混ぜたり、それなりの手間をかけてあげないと、食べることは出来ないものがほとんど。
その素材はすべていのちがあって、そのいのちをいただいているんだ、ということを、料理は自然に教えてくれるのだなぁと。
農場で育った牛や豚、鶏、海の魚たちや海草、畑の野菜…。

 

ところが出来上がった状態のお惣菜やお弁当しか見たことがなくて育ったとしたら、何もわからないとしても不思議はありません。
いのちをいただいている、という感覚を持てといっても、無理なのは仕方ないでしょう。

 

また、お弁当やお惣菜の味になれてしまうことにより、本当の素材の形だけでなく味も分からなくなってしまう可能性も…。

 

生きることはいのちをいただくこと。
だからいただいたいのちを大切にして食べることを知ることは、自分や周りの人のいのちを大切にする、ということにもつながるような気がします。
それを教えるのも、子供を育てている私たち大人の大切な役割なんですよね。

 

私たちが日ごろ目にする肉はすでにパックに詰められたりショーケースに入っていますし、魚もすでに捌かれていますから「命」をいただいているという感覚はあまり感じられないかもしれません。

 

また、いつでもどこでも食べるものが買えて、お腹を満たすこともできます。
そんな中で「命をいただいている」という重さが、少しずつ忘れられていると強く感じています。

 

今日、夕食の時にでも、食卓でちょっとだけ話してみませんか?

食べることは、命をいただいていることだという、当たり前だけれども本当に重く大切なことを。

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / 料理講師)
株式会社アッサンブラージュ 100%天然素材家庭料理実践家

海や大地と家族をつなぐシンプル調理で美味しい家庭料理

「また作ってね」と褒められる!化学調味料・食品添加物フリー・素材にこだわるワンランク上のおうちごはん、高窪美穂子の料理教室・クッキングサロンM&Y主宰。著作に2016グルマン世界料理本大賞Fish部門世界第3位受賞「ラクチン!お魚クッキング」など。

03-5789-8047
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

カテゴリ 「よい食材を考え、選ぶこと」のコラム

このコラムに類似したコラム

比べてみれば… 高窪 美穂子 - 料理講師(2011/01/16 23:00)

100%天然素材の食事で、美味しくヘルシーに☆ 高窪 美穂子 - 料理講師(2012/09/12 20:59)

愛情あふれるお弁当タイム 高窪 美穂子 - 料理講師(2011/09/23 23:00)

食事作りの手伝いが生む、食への興味 高窪 美穂子 - 料理講師(2011/04/27 23:19)