(1)200年住宅ローン控除
認定長期優良住宅、いわゆる200年住宅の場合、通常の住宅ローン控除よりも控除額がさらに増えます。
ローンを組んでマイホームを買うと、『年末のローン残高×1.2%』が毎年所得税から控除される制度です。
つまり、金利1.2%分が国から利子補給のような形で援助がある制度です。
【住宅ローン控除額】
居住年 |
年末ローン残高 |
控除率 |
最高控除額 |
控除期間 |
合計最高控除額 |
平成22年 |
5,000万円 |
1.2% |
60万円 |
10年間 |
600万円 |
平成23年 |
5,000万円 |
60万円 |
600万円 |
||
平成24年 |
4,000万円 |
40万円 |
400万円 |
||
平成25年 |
3,000万円 |
30万円 |
300万円 |
(2)ローンがなくてもできる200年住宅特別控除
さらに、200年住宅の場合、ローンがなくても適用できる制度があります。
『認定長期優良住宅新築等特別控除』
『認定長期優良住宅新築等特別控除』の控除額は、標準的なかかり増し費用(最高1,000万円)の10%に相当する金額を、その年分の所得税額から控除します。
したがって、平成22年に居住した場合、一般住宅なら最高50万円のところ、200年住宅なら最高100万円になります。
しかも、居住年の所得税の額から控除してもなお控除しきれない金額がある場合は、翌年の所得税の額から控除できます。
特徴としては、ローンを組まなくても適用がある点です。
しかし、控除期間は原則居住年のみで、住宅ローン控除との併用はできません。
この特例は、平成21年6月4日から平成23年12月31日までの間に居住の用に供した場合です。
このコラムの執筆専門家
- 大黒たかのり
- (東京都 / 税理士)
- 大手町会計事務所 代表税理士
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