住宅購入最終決断への迷い - 戸建てかマンションか - 専門家プロファイル

野城 郁朗
株式会社アスナロデザイン 代表
不動産コンサルタント
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住宅購入最終決断への迷い

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マンションか戸建か

「これに、きめた!」
「でも、ちょっと待てよ!」
「もっと、いい物件があるかもしれない」

 
ある程度、方向性が固まり、契約が近くなると、
このように、再び迷いが出現してくることもあります。
さまざまな物件を検討している頃とは違う迷い。

 
「本当にこれでいいのだろうか」

 
決断をするための、
「自分自身を納得させる」迷いなのかもしれません。
そして、ネガティブな情報だけが大きくピックアップされ、
迷いが大きくなっていく傾向があります。
 

住宅環境ではこんなこと、
 ・現在日照はよい、でも南側に同規模の建物が建つ可能性がある。
 ・どれだけ、日照があたるか心配または西日はどうか?
 ・駅は近いけど、小学校が少し遠い
 ・生活圏として、近くにスーパーなどがない。

 
資産ではこんなこと、
 ・この地域も、申し分ないが、もっといいところはないか
 ・値崩れはしないか、
 ・妥当な価格なのか、

 
将来性ではこんなこと、
 ・不動産会社が今後大丈夫なのだろうか、
 ・街が本当に今後栄えるのか、
 ・住宅ローン額は無理をしていないか、

 
物件検討時にある程度、決着したつもりであったけど、
イザ、決断をするとなると、気になってくる。
最初に検討した時よりは、更に現実となることもあり、
当然の迷いでもあると思います。

 
では、どうしたらいいのか?

 
実はいくら考えても解消できない内容が多くあります。
言い換えると「だれにもわからない将来のことです。」
ある程度、予測することはできますが、
未計画であれば誰にもわかりません。
どんなに、悩んでも解決しないことですよね。

 
例えば、「目の前に同規模の建物が建てられる」
“建つかもしれないし、建たないかもしれない。”こんな感じです。
でも、これもひとつの判断材料となります。

 
「建つ可能性がある。」
・建つ可能性があるのならやめよう。
・建つ可能性はあるが駅が近いから妥協できる。

これについて、納得できるか、だけなんですね。
最終的には、優先順位なのです。

 
●●のリスクはあるが○○だから妥協できる。
目の前に、建ってしまい、日照が変わるおそれがある。
これは資産価値にも影響します。

 
また、こんな考え方もあります。
発想の転換です。
=============================
   「方角は悪いが、将来的に変わる要素が少ない。」

 

   販売価格も南住戸より安い。
   南住戸より資産価値は低いが将来的に安定している。
=============================
100%満足できる住宅購入は、ないとは言いませんが、少ないです。

 
将来のことを考えるのはとてもいいことです。
しかし、将来はだれにもわかりません。
リスクばかりにとらわれると前へ進めません。

 
「ある程度の予測をして、整理をする。」

これが大切ですね。
「●●のリスクはあるが○○だから妥協できる。」

 
このように考えるといいかもしれません。
是非、物件を整理して、納得できる購入をしましょう。

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