複雑な人間関係で職を全うするモチベーションを低下させてしまう部や課がなんと多いこと。部下にとってみれば、上司を選ぶことが出来ない以上、仕事にやりがいを見出すのは至難の業。良い上司にめぐり合いたい、と思うのは部下の勝手な思いでしょうか。こんな上司なら、仕事にやりがいが出て、モチベーションが上がるのに!という意見はよく聞きます。
コンサルティングで従業員の方々にお聞きしますと、「信頼感が持てる」、「決断力がある」、「正当に部下を評価できる」、そんな上司の下で働くと仕事にやりがいを見出せるという意見が特に多くあります。GOOランキングでの「尊敬できる上司」を見ても、「責任転嫁しない」「決断力がある」「正当に評価する」は上位にありましたね。
能力評価、業績評価、そして「判断力」「決断力」「指導力」などの行動特性をもって、人的資源査定が行われます。経営サイドは、部下をきちんと上長が査定し評価しているかを見極めると同時に、定期的に従業員の話を聞く機会を持ち、聞きにくいのであれば外部のコンサル会社を入れて意見を聞きだすなど、公平に、かつ正当に評価が行われているかを監査する必要があります。
従業員の小さな声を聞き、不平不満の芽を摘むだけでなく、業務の大きな展開成長へとつなげることが可能となるのです。
上ばかり見ていないで、汗を流して働いている従業員の声を聞いてあげて下さい。
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