1つの案件で発信できる機会は一度ではない - 広報・PR・IR全般 - 専門家プロファイル

中村 英俊
株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
東京都
広報コンサルタント

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閲覧数順 2024年04月23日更新

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1つの案件で発信できる機会は一度ではない

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広報100箇条

皆さんは、新商品の発表を控えている場合、どのタイミングを狙って報道発表の準備を行うのだろうか?一般的なのは、発売開始時期であろう。しかし、案件により様々であるが、発信でき得る機会は一度ではない。

 

リリースに必要な要素は、「起こったことや決定した事実」と「発表の契機」である。新製品の発表の場合、販売開始というものは確かに解り易く消費者にとっても大きな契機であろう。しかし新製品を発売する前には当然開発を行う。開発稟議書に社長印が押された時点、或いは経営会議で製品開発が承認された時点で、開発を決定したというリリースの機会が発生する。加えて、試作が完成した、改良した(決定した)、量産品の完成、販売開始など、多くの機会がある。また発売開始後にもリリースする機会はある。販売目標数を超過した、累計○○に到達したなどの時点だ。この事から販売開始のリリースを行った後も、その案件についての情報収集を行っていく必要がある。

 

しかし、これらのことは広報担当だけでは決められない。広報は認知度を上げる、売り上げに貢献する、業界との差別化を図るなどの目的で行うが、早いタイミングで情報開示した場合に、競合に真似される、既存製品の売れ行きに影響するなどのマイナス影響も当然考えられる。ニッチな領域で静かに儲けたい場合などは、販売開始してもリリースしないものもあるだろう。どのタイミングで情報発信していくかは、関係部署との調整が必要である。

 

またこれらの機会を生かすには、リリース配布という手法だけではなく、取材や媒体の差別化などを行っていけば報道される確度は向上するだろう。基本的に同じ切り口では、既に情報発信されている場合、周知の事実という認識をされて報道されないため、工夫が必要である。

 

1つの素材で何度も露出を図るためには、予算時点での情報入手の他に、日頃から各部門のキーパーソンと情報交換をする必要があることは言うまでも無い。記者は記事を足で稼げと言われるが、広報マンも広報素材は足で稼ぐのである。

 

広報17箇条 広報素材の情報キャッチはお早めに

 

ご参考:広報力向上ブログ

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