- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
皆さんは広報素材を発信する際、どの様な手法でメディアに伝達しているのだろうか。リリースの一斉配布という手法が一番多いだろう。大量にコピーし、ホッチキス止めや封入作業のあと郵送するところもあれば、ボタンひとつで一斉にFAX送信するサービスを活用しているところ、またはリリースの原紙をPR会社に渡し、後は宜しくというところもあるだろう。しかし苦労して一斉配布を行い、記事として取り上げられれば良いが、取り上げられなかったことはないだろうか。広報素材全てにリリース一斉配布が適しているとは言えないのである。
基本的に記者は、リリースは記事を書くきっかけとしか考えていない。もちろんリリースからも記事を書くが、その情報だけでは書けてもベタ記事だろう。記者は基本的に興味を持ったことを取材等で掘り下げ、独自に記事を書くことを好むしそれが仕事と考えている。もちろんその素材にもよるが、各メディアに同時に同じ情報を配布されて喜んで飛びつきはしないということである。自分が書かなければいけないとは思わない。わざとタイミングをずらして、業界動向や独自の見解などを加えて書くケースが多いことからもそう言えるのではないだろうか。
リリースの一斉配布は、一度により多くの記者に効率的に周知頂ける上、フェアディスクローズの観点からも適切な伝達方法であることは間違いない。ただ、報道されなければそれは単にメディアにお知らせしただけであり、読者や視聴者に伝わることはない。
リリース配信は、そもそも読者や視聴者に伝えるのが目的のはず。であれば、発信のたびに、どの様な手法でどのメディアにアプローチすべきかをよく検討する必要がある。
広報5箇条 広報素材によって発信方法を吟味せよ
ご参考:広報力向上ブログ
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