- 宇多 藍子
- UNIVAST Education代表、スパイスプラス主宰
- 東京都
- 英語講師、教育者、講演家
対象:英語
■英語学習、究極の王道
ちまたには英語教材、学校、その他の英語教育情報があふれていますが、絶対に英語がうまくなる方法がひとつあります。それも、学歴や現在のレベルにはまったく関係なく誰にでもできる方法です。
それは絶対量を増やすこと。
「何だ、そんなことはわかっている。そうじゃなくて、手っ取り早く○○する方法がほしい」という人は、この絶対量の重要さをまだまだご存知ではありません。
■絶対量を増やそう
どんな言語もそうですが、英語は話せば話す分上達します。英語で書けば書くほど、電話すれば電話するほど、メールを書けば書くほど、上達します。絶対量は上達する必須条件なのです。
言いかえるとどういうことでしょうか。絶対量をこなしていない人は、なかなか上達しないということなんですね。
大切なのはどの学校に通っているか、どの教材を使っているか、どの先生に習っているかではありません。どれだけ、自分が英語に接しているか、上達するか否かはその絶対量にかかっています。
もちろん、絶対量を増やすにあたって、つまり継続するにあたって、教材や学校、先生選びは重要になってきます。興味があるトピック、自分にとってわかりやすい、使いやすい本、気があう先生や自分のニーズを満たしてくれる学校があれば、それは勉強を楽しく続ける第一歩ですね。
しかしこれらは、あくまでも第一歩であって、これがあるから英語上達へのエスカレーターに乗ってしまったような気分になってはいけません。あくまでも、それを使って英語に触れる絶対量を増やすことが、上達には必須です。
■どうやって英語のインプットを増やすか
では、どうやって絶対量を増やせばいいのでしょうか。
とにかく何でもいいので、英語に触れる努力をしましょう。
例えば、電車や家にいるとき、車の中、隙間時間を見つけては英語のCDなり、ラジオなりを聞いてみる。テレビを副音声で見てみる。本屋に立ち寄ったついでに英語コーナーをのぞいて、ぱらぱらと参考書を数ページ読んでみる。英語を字幕なしで見てみる。昨日どこかで習った単語を使ってみようと、頭の中で文を組み立ててみる。英字新聞を買ってみて、読めずに挫折したりする。英語が話せる人に話しかけてみる。
とにかく何でもかまいません。
こういうことをいうと、理解できないCDを聞いてて何になるのか。英字新聞なんて買っても読めない。映画なんて意味がわからない。などなどの反対意見も聞こえてきそうですね。
しかし考えてみてください。
言語を学習すると言うことは、脳の中、言語野という部分を発達させるということです。それは考えて発達するものではなく、膨大なインプットをもとに形成されます。
赤ちゃんは生まれたときは、言葉どころか言葉の概念すらわかりません。しかし、家族は理解できないことなどかまわず、生まれたその日から話しかけますね。その積み重ねで、数年後子どもたちは、その言葉を母国語として習得してゆきます。
■無駄なインプットはない
英語のインプットに無駄なものは一切ないといっていいでしょう。
一日少しずつで大丈夫。
日々、英語に触れる機会を増やしてみてはいかがでしょうか。
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