私はその夜、被災地に入りました 8 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

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私はその夜、被災地に入りました 8

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●建物の安全性を求めて ☆阪神大震災体験記
 神戸に近づくに従って渋滞が益々ひどくなる。2号線はもう殆ど機能していない。43号線は思ったより交通量は少なかったが河川のたびに地面が陥没したのか橋脚が持ち上がったのか40cm程の段差が出来ていて渡れない。

 この先も寸断されているだろう。そして何よりも頭上の阪神高速が今にも崩れてきそうに思える。コンクリート製の柱脚は殆ど橋桁の下当たりで破壊されている。

 ひどい柱脚は主筋が飛び出し飴の様にねじ曲がっている。あれではとても橋梁を支えきれない。大きい余震がくれば倒壊するのは目に見えている2号線も43号線も諦めもう一筋南側の通りを進む事にした。

 ここも渋滞がひどいがここしかない。ここまで来ると心細さが手伝って人と同じ行動をとりたくなる。もう辺りは真っ暗だ車のライトだけが唯一の明かりである。

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建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。

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