「住宅ができるまで」2-敷地へ - 住宅イメージ - 専門家プロファイル

廣部 剛司
代表取締役
建築家
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「住宅ができるまで」2-敷地へ

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住宅ができるまで



前回ご説明した<初回打合>が終わると計画敷地に伺います。

敷地に伺って、特に問題がなければ「基本提案」に着手します。


当方では日本建築家協会(JIA)の設計監理契約書を使用しています。

これの構成にしたがって

1. 基本提案をするための着手契約

2. 基本提案の方針がOKであれば本契約

という流れで進んでいきます。

ほとんどの場合、敷地に伺ったあと
「着手」をするタイミングで 1.の契約をして
着手金を入金して頂きます。


それから住宅用の敷地を探している場合については
大体「有力候補」がでたときに連絡をいただいて
伺うパターンが多いです。

そして、設計者の視点でのアドバイスを行います。

黒箱-渋谷H』もそのパターンでした。


静かな地域ではありましたが
道路側の間口が狭くて奥が広い、敷地延長のいわゆる「旗竿敷地」です。

奥にある広い部分の敷地形状もかなり変形しているので
条件的にはなかなか難しい土地でした。
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敷地を見に行くとき、よく建て主さんにお話ししていることがあります。

それは、敷地に到着してしばらくはコメントができないということです。

敷地面積や容積率などの法的な規制、価格という
書類的に判断できる情報以外の部分をいかに読み取るのか?
という点については、最初の20分ほどが勝負だと私は思っています。

その場所にはそれぞれの季節にどんな光が
どの時間帯にさしていくのか?

廻りから聞こえてくる音は?

土地の匂いは?

周囲の建築はどういう状態で敷地に向き合っているか?

風はどこに抜けていくだろうか?....

想像力をフル回転させながら、そんなことを考えていきます。


そして、おぼろげにその場所に建築が建ったときに雰囲気を考え始めます。

その間は、「どうですか?」と聞いて頂いても
なかなか上手く反応ができないのです。

だから、先にご説明しておかないと
私が考え込んでいる様子をみられて

「この敷地は大丈夫なのだろうか?」
と不安に感じられてしまったりするわけです。

建築はその土地に寄り添っていきます。
だから最初にその敷地の「声」をできるだけクリアーに聴きたいと思っています。

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