ギリシャのデフォルトと世界同時株安 - 外国生活 - 専門家プロファイル

今林 浩一郎
今林国際法務行政書士事務所 代表者
東京都
行政書士

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ギリシャのデフォルトと世界同時株安

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   現在、ギリシャの債務問題に端を発する世界同時株安が進行しています。一時はリーマンブラザーズ崩壊に端を発する世界金融危機の再発を彷彿とさせる危機感を世界中の人々に抱かせました。リーマンブラザーズ崩壊による金融危機、ドバイショック及びギリシャ債務危機(デフォルト)と過去2年間に連続的に経済危機が発生しました。もういい加減にしてほしいと感じている投資家も多いことでしょう。ところで、何が原因でこのような連続的な金融危機が発生したのでしょうか?

   ここで、大きな原因は2つあると考えます。まず、世界の経済的統合が進み、世界経済が一枚岩化していることです(EUは典型的な地域モデルです)。すなわち、現在の世界の経済が統合されてリスクを共有しているために、一国の金融危機が直に世界全体の金融危機と化してしまうことです。ギリシャのGDPがEU全体のGDPに占める割合は約2%程度ですが、このGDPの2%を占めるにすぎない国のデフォルトに対する危機感(ポルトガル及びスペインのデフォルトに対する潜在的な危機感も相乗効果を有する)が世界同時株安の引金になったのです。             

   次に、高リバレッジで高リスクの金融商品が増えたため、一度投資家心理が危機感から冷え込むと急速にポジションの手じまいが進み、株式市場から投資資金が逃げ、株価が急落する危険性が高くなったということです。同時に、現在の株式市場では高リバレッジでの信用売りが可能なために一部投資家がこのような危機のタイミングを利用して大規模に信用売りをしていることから(空売り等)、株価下落を急加速していることです。さらに、コンピュータ売買による株売買成立の急加速化も、人間の判断が介在する暇を与えず、株価急落が人間の判断による制御の幅を超えて暴走する原因となっています。              

   そこで、世界経済のリスクが分散すれば、一国の金融危機の全世界への波及も制限され、世界同時株安も現在ほど頻発しないと思われます。また、本来、株を買い株価が上昇するというのが経済成長との関連で株式市場の自然な姿ですから、高リバレッジでの信用売りが自然と思われるような状況は株式市場にとって異常事態な訳です。ですから、金融危機の連鎖を回避するためには、世界の経済の国別又は地域別によるリスク分散を図り、高リバレッジでの信用売りを制限することが必要であると思われます。

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