- 大平 紀久美
- Precious One English School 代表取締役 主宰
- 東京都
- 英語講師
対象:英会話
英語が使えるようになると、いいことばかりだと勘違いしている方がいらっしゃいますが、実は悪いことも少しはあります。私の場合、同居している母が英語は解さないのですが、「みかん取って」と言われたときに、どうしても「何個?」と尋ねてしまい、そこで「1個に決まってるでしょ」などとケンカ腰に一瞥されるのです。日本語では数えないものも英語ではほとんど数えるので、どうしても数を聞いてしまう自分が日本語で応対しているのに、切り替えが利かないのです。さらに、私がオススメする英語学習は、英語⇔日本語を必要がなければ極力しないものなので、たまに語彙が出てこないこともあります。英語でしか学んでいない語彙もあれば、日本語でしか学んでおらず英語で使った回数が極端に少ないものはすぐに出てきません。和製英語が正直理解できないことも、悪いことのひとつでしょうか。ブレークする、というのは当初、まったくわかりませんでした。帰国して3年半のあいだ、わからなかった和製英語は100くらいはあります。賢くなったので、イチイチ訊かずとも推測できるようになりました。
悪いことは少ないのですが、いいことは山ほどあります。【3】で述べた通り、情報の正確さがより高まります。日本特有の学問でない限り、その発祥地あるいは学問として確立した地はほとんどがドイツです。ドイツ語がわかればなお秀逸なのですが、現在の大学・大学院・研究所の最高とされるものはほとんどがアメリカにあります。英語が使われており、テキストを含め、語彙や概念など、英語が理解できたほうがわかりやすいものがたくさんあります。
私事ですが、24歳半で渡米した理由が、パイロットになるためだったのです。日本では近視であるだけですでに資格がなく、女性であることでさらに門戸は狭まり、ならばアメリカに行くしかないだろう、と結論づけて渡ったのですが、その選択に間違いはありませんでした。ヘリコプターの個人用から事業用に進み、教官ライセンスまで取りましたが、ヘリが飛んでいるフライト数や機種、その距離や飛んでいる人々の人口分布や用途など、すべてにおいてアメリカは勝っています。いい学びができました。職業としてのパイロットはもうしていないものの、その経験は大きく今の私に役立っています。
映画にしろ、小説にしろ、原題でそのオリジナルの言語で観て読めたほうがずっと理解も満足感も深まります。趣味にしても、鉄道であれ、スポーツであれ、その理解は大きく深くなります。
世界の共通語になっている英語が使えることにより、人脈も広がっていきます。実際に動ける場所も広がり、ただ行くだけではなく、その土地についての理解が深まりますし、ネットで知り合った外国人とも英語という共通語で話すことが可能になります。
みなさんが考えられる英語が使えるようになったほうがいいことは何でしょうか?具体的にいくつも挙げられると、動機はますます確固たるものになります。
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