これからを「付加価値を高める7つのポイント」としてお話ししま
しょう。
その1)耐久性
これは、このメルマガでも何度もお話ししていることですが、耐
久消費財としての家造りから、不動産としての家造りをするために
欠かせない視点です。木造の家は日本でもきっちりと建てれば、最
低50年以上の耐久性を確保することが可能です。特に日本の木造
の家の場合は、壁内結露など構造体が結露で駄目にならないように
造ることや基礎部分、配管部分のメンテナンスが出来る構造にする
ことが重要になってくるでしょう。そうすることで、耐久性はグン
と伸びて、不動産価値としても安定します。
その2)経費率
付加価値が高い家の秘訣として、総額のうちの経費率を低くする
ことも重要です。例えば家の値段が総額3000万円したとしても、
経費率が50%ならはじめから家の価値は1500万円になってし
まいます。それに対して経費率が25%なら家の価値は2250万円
になり、750万円の差がつくことになります。経費率は施工会社の
規模によっても変わってきます。基本的には大きな施工会社になれば
なるほど、固定費等がかさみ、経費率も高くなる傾向がありますので、
知っておくといいでしょう。
その3)素材
2の経費率と関連しますが、経費率が低いと素材にお金をかける
ことが可能になってきます。耐久性を持たせるには、例えば、調湿
作用のあるウール断熱材やセルロースファイバー等は、壁内結露を
生み出しにくい特性があり、最近では人気のある断熱材です。その
他の素材としては、体にいいかどうか?がポイントになってくるで
しょう。例えば壁によく用いられるビニールクロスは、基本的に呼
吸をしない材料ですので、調湿作用のある断熱材と組み合わせてし
まっては、その性能も半減します。通気性のあるクロスか塗装また
は漆喰などの塗り壁などは家の超寿命化にも貢献するでしょう。
また手に触れる場所は天然素材で出来ている家は、付加価値を高め
るにも重要でしょう。
ちなみに「天然の物は金額が高いのでは?」という質問を良く受
けますが、パインの無垢フローリングなどは、一般に使われている
複合フローリングなどとほとんど金額が変わりません。その辺りは
天然素材を使う工務店や設計事務所に相談されると分かると思います。
その4以降は次回にお話ししますね。
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
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