【シックハウスか?と思ったら】 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
長野県
建築家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:住宅設計・構造

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

【シックハウスか?と思ったら】

- good

  1. 住宅・不動産
  2. 住宅設計・構造
  3. 住宅設計・構造設計
建築的 シックハウス・シックライフ
「いまのマンションに暮らすようになってから、皮膚炎や喘息・アレルギーがひどくなった。シックハウスが原因じゃないかと思うので、家を建てるときは自然素材にしたい」という話しをよく耳にします。
「うーん、アレルギー、そりゃぁ厄介だぁ。確かに住宅建材に含まれた化学物質が、不調の要因かもしれません。さぁ今すぐに自然素材で家を建てましょう!そりゃぁいい素材を使えば割高にはなりますけど健康には換えられませんよね。どうせならエコでソーラーパネルも載せちゃって、トドメは電気代がお得なオール電化っ!」・・・なんて、商売根性を出してみたいところですが、言えません、そんなコト。

アレルギーで建材を疑うのも1つです。そりゃいい家を建てたいですよね、お金さえあれば。でもまずは身近な事から考えましょう、ちょっと身の回りを見渡してみてください。たとえば通販で買った安い組み立て家具やカラーボックスも、建材で問題になった物質「ホルムアルデヒド」が揮発している可能性があります。カーペット、布団、毛布は「化学繊維」ではありませんか?その細かいホコリも『化学物質』ですよ。ところでもっと身近な洋服、天然の素材ですか? Tシャツやトレーナーのプリントからも基準値を驚くほど上回る高濃度のホルムアルデヒドが検出されたりするようですよ。自分が選んで買ったもの、そこからも怪しい化学物質が発散され、日々体内に吸込んでいませんか。

食べているものはどうでしょう?。人の体は(当たり前ですが)自分が食べた物で出来ています。食品からのタンパク質が細胞に取り込まれ代謝していく、すべての細胞が入れ替わるのに数ヶ月だそうです。残留農薬や食品添加物、魚介類の水銀・ダイオキシン、畜産物の抗生物質等には気をつけていますか? それぞれは規定値以下のはず(と思いたい)ですが、様々な食品から摂取していれば結局たくさん食べてることになります。そうだハミガキにもフッ素が入っていますね。

皮膚からはどうでしょう?皮膚にもたくさんの穴が開いていて物質を吸収しています(ニコチンパッチや咳止めパッチなどありますね)。『経皮毒』といってヘアカラー・パーマ液・化粧品といった分かりやすい有害物質から、ボディーソープ・シャンプー・リンス・ハンドクリーム・軟膏・洗剤・柔軟剤等といったものに含まれる化学物質も肌から吸収されています。お風呂に入れば水道の塩素も。塩素は特に蒸気で吸込みやすく喘息の大きな要因ともいわれます。化学物質は毎日4000種が新しく生み出され、その一方それらの発がん性解析は1年で40種ほどしか世界最大の研究所でもできないのだそうです。この現代的な生活はそんな未知の物質に囲まれているわけです。

現代的なのはモノ(物質)だけでなく、生活習慣もです。長年、人間という動物がしてきた"本来の生活"はどんなものだったと思いますか? 圧倒的な力の自然の中で生きていくには、デスクワーク、運動不足、夜更かし、睡眠不足、外食、多国籍料理、暴飲暴食などなかったことは想像に易く、当然冷房・冷蔵庫・テレビ・パソコン・携帯電話などなく屋内配線や発生する電磁界(電磁波)に生体がさらされるという特殊な環境も当然なかったわけです。

こうして考えていくと、いま私たちのしているごく普通の(つもりの)生活が、体にとっては望ましくないことばかりだと思えてきませんか? だってたった150年前が江戸時代、遠い昔じゃないのです。
 アレルギーというのは外からの刺激に体が過剰反応してしまう状態。それは体の免疫力が正常より落ちていることから起こります。免疫力低下は不健康な生活・悪い環境から起こるもの。ならばその分かり切った不健康な生活・環境を正したら症状は少なくとも軽くはなるはずで、病院で新しい薬を処方してもらう必要は無いんじゃ?、と思えてきます。

「家を自然素材で建てる」それも確かに環境改善の有効な1つです。お金があればぜひそうしてください。でもアレルギーや不調は今なんとかしたい問題ですよね。でしたらシックハウスを危ぶむとともにシック"ライフ"も疑ってみてください。"ライフ"なら今日からでもできることがありそうじゃありませんか?  僕自身も生活を改善して、アレルギー等の症状を困らない程度にまで軽くしてきました。不調の症状は人それぞれと思いますが、心掛けるべきことは誰でも同じ、カンタンなこと。近代化する以前の暮らしを心掛けること、それがいちばん手っ取り早いのです。
「じゃあ具体的にはどう生活すりゃいいのか」そんな話しを、これから書いていこうと思います。

原典→http://www.sunaga.org/daily/daily.htm#100130

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(長野県 / 建築家)
須永豪・サバイバルデザイン 

人間らしい「サバイバル」ってなんだろう?

安心して寄り掛かれるおおきな木のような存在感と、ジャングルジムのような自由さと、楽器のような豊かな響きがある空間。そういうものを、木でつくりたい。

カテゴリ 「建築的」のコラム