- 山藤 惠三
- 有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
- 東京都
- クリエイティブディレクター
かいじゅうたちのいるところ、現代童話事情 #1
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気ままに映画・TVコラム
2010-02-09 08:35
飛んでいます、
それは、
「かいじゅう」たちなのですぅ〜、
と言うことで、映画「かいじゅうたちのいるところ」を見てきました。
監督さんは、スパイク・ジョーンズさんです、
ジョーンズと言えば、やっぱり「インディ・ジョーンズ」が人気ですが、
こちらは、一癖あるステキな監督です。
「マルコビッチの穴」「アダプテーション」など、一風変わった作風で人気のある監督さんです。
原作は、モーリス・センダックさんのベストセラー絵本の映画化です。
20世紀最高の絵本といわれている本の世界を、スパイク・ジョーンズ監督が見事に映像化した、
「Where The Wikd Things Are」。
う〜ん、センス・オブ・ワンダーな絵です。
ポスターや予告編でその独特な映像感、不思議なかいじゅうたちを覚えている人も多いでしょう。
いつも映画を見たら、ステキなシーン、を1つでもよいので探すのが私の映画の見方です。
そんな見方をしてみてくださいね。
この映画の特徴、
1 怪獣たちの切ない表情がステキ!
2 赤頭巾ちゃんのようなストーリーがステキ!
3 センス・オブ・ワンダーな風景がステキ!
と言ったところでしょうか?
それぞれについて書いてゆきます。
1 怪獣たちの切ない表情がステキ!
怪獣と言えば、ウルトラマンの怪獣たちや、ポケットモンスターのカッコいい怪獣たちを創造しますが、
こちらのかいじゅうたちは、チト違います。
かいじゅうたちのその切ない表情がなんとも言えません。
これは、後のお話にもつながってくるのですが、悩んでいるのは現代社会の人間たちだけではなく、
かいじゅうたちもイロイロと悩みを抱えていて、切ない顔になってしまうのです、
彼女との仲で悩んでみたり、かいじゅう(人間)関係?で悩んでみたり、
自分のシャイな性格で悩んでみたり、生きてゆく上で、
悩みがあると言うのはしょうがないことなのです。
2 赤頭巾ちゃんのようなストーリーがステキ!
実は、ネタばれしないように書きたいのですが、
ストーリーは楽しいファンタジーをイメージして劇場に足を運ぶと、やられますのでご注意ください。
そこのところは、鬼才、スパイクジョーンズ監督作品だけあって、結構、大人なお話です。
かいじゅうたちは、カワイイそして、切ない顔をしていますが、
その心の奥底には、やはり、怪獣たちのその世界のケモノの本性が隠れているのです。
かいじゅうの一人のキャロルと仲良くなるマックスくん、彼はどんな運命が待ち受けているのでしょうか?
つづく。
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