- 漆原 智
- 株式会社アーバンプロジェクト 代表取締役
- 神奈川県
- 建築家
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
デザインや形の上の部分は、車体にのっているだけだからです。
同一の車体を流用して、まったく別のデザインの車などが販売されていますね。
ハンドリング性能を変えようと思っても、できない部分です。
上のボディーは、まったく別のデザインに変えることも可能です。
ただし、途方もなくお金がかかりますから、現実には難しいですが、
ミツオカ自動車さんなどが行っていますね。
同じことが、家にもあてはまります。
構造の種類と工法は、できてから変更するのは大変なことです。
家のコスト比率は、構造と設備にほぼ7割が掛っていると思われます。
普段目にされる内装は、3割程度なのです。
内装は、好きな時に変更することも容易ですし、それほど費用もかかりません。
ですが、構造までいじると費用がかさんできてしまいます。
ライフサイクルに合わせて、間取り変更が必要になった場合は、
将来の生活も考えて工事されることをお勧めします。
たとえば、子供が成長したときに、二部屋に分けられるように、あらかじめ梁を入れておくなどの
先行工事を行っておけば、将来の工費費が抑えられます。
充分考えて、無駄のない構造で、しっかり安心される間取り変更をされてください。
写真は、小さな部屋が3部屋並んでいる物件で、使い勝手の変更に合わせてワンルーム化しているところです。
日が差さず暗い写真ですが、トップライトをつけて明るくする工事も行います。
構造にはケチらず、安心できる家づくりをしたいですね。