私たちの事務所に来る相談者の子供の中に、ソワソワして事務所内を走り回る子供がいます。親はそれを見て「ダメよ!もっと落ち着いて!」と言って一生懸命制します。
それを見て、「私の事務所内は、速度無制限なのでOKですよ(笑)」と言って、自由にしてもらっています。
もちろん、しつけや礼儀という意味では「人の家で暴れまわる」というのはあるかも知れませんが、よくよく気をつけないと子供の才能の芽を摘むいでしまう可能性があります。
例えば、絵を描くのが大好きな子供もいます。
どんなところでも絵を描きたがるのです。時には紙からはみ出して、テーブルの上にまで色鉛筆を走らせるものだから親も気が気でなりません。
「テーブルを汚してしまったらどうしよう」と親は思い、ここで書くのは止めましょうね!と制します。そして、「書いていい場所かどうかを自分でわきまえてね」
と言ってしまったりします。確かに、その場はそれで納まるかも知れませんが、この子はインスピレーションが沸いたときに絵が書けない・・・ということが1つの習慣になります。
例えば、芸術家や僕ら建築家は思いついたときに、ナフキンの紙や紙切れにところかまわずスケッチやメモを書くクセがあります。しかし、子供の頃そういう風にいわれて育つと、こういった行為は失礼に当たると思い、出来なくなっていたかも知れません。
走りまわる子には、行動力や行動する事で物事を学ぶという才能の芽があるのでしょう。それを摘むいでしまわないように子供と接する事を意識する事が大切でしょう。
あなたの子供は何に夢中ですか?
このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
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