- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
(私もそう思っている一人です)
でも、「日本語は難しい」という中国人の方にはあまり出会いません。
私の知り合いの中国人には、日本語が上手な方がとても多いのです。
ところで、私は常々中国人の方に日本語を教えながら、つくづく日本語の複雑さ、難しさを感じます。
先日、初級者向けの日本語講座をやりました。
例えば、数字の「100、200、300、400・・・」を数える時、私たち日本人は無意識のうちに、「100・ひゃく」「300・さんびゃく」「600・ろっぴゃく」などと「ひゃく」の「ひ」の字に「濁点」をつけて「Bi」にしたり、丸をつけて「Pi」にしたりしながら読んでるわけです。
〔ちなみに中国語は、全部同じ「百・bai」なので簡単!!〕
「千」だって「せん」と「ぜん」があるし、「八千」だと「はちせん」じゃなくて「はっせん」と、数字の読み方が変わる・・・。
これを区別しながら覚えるって、相当大変だろうなぁ・・・と、教えながら同情してしまいます。
それから、今回やったのは、「いる」と「ある」の違い。
日本語は、改めて考えてみると、人間と動物と昆虫の場合は「います」を使って、無生物〔植物も含む〕の場合は「あります」を使っています。
例えば、「ここに猫がいます」とはいうけど、「ここに猫があります」とは言わない。
逆に、「ここにリンゴがあります」とはいうけど、「ここにリンゴがいます」とは言わない。
〔ちなみに中国語は、全部「有・you」でOK〕
こんなふうに、「います」と「あります」を使い分けるだけでも、外国人の場合はいちいち「これって、生き物だっけ・・・?」というふうに、立ち止まって考えてみなくちゃいけないわけです。
ほんと、「ご苦労様です」と言いたくなります。
ですから、総合的に見て、やはり日本語のほうが難しいかなーと思うわけです。