- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:コーチング
ここで、直情的に行動して即離婚、というパターンは、あとで後悔する可能性が高いので、一旦信頼のおける人に相談して気持ちを落ち着かせた方がよいと思います。半分ぐらいのカップルは離婚するのですが、ある調査によるとそのうちの更に半分の女性が「離婚しなければよかった」と後悔しているのだそうです。
少し、心理学的に分析してみますと、
何か問題が起きたときに、始めに感じる感情は、多くの場合「怒り」です。怒りは相手との距離を取り、不正をただす役割を持っていますが、この感情のみに従って行動してしまうと、攻撃や孤立に向かいやすいのです。
その後、怒りが収まってきた頃に、怒りの下にある本当の気持ち、自分の頑張りを認めてほしかったり、寂しかったり、傷ついたり、自分の気持ちを分かってほしいなどの「寂しい系」の感情を感じます。怒りにまかせて別れてしまった場合、この段階で後悔することになります。
さて、揺れている場合、どうしたらよいかというと、
まずは、
私の中には、怒りもある、そして、寂しかったり、相手に甘えたかったりする気持ちもある。
というように、相反する(ように感じる)感情が両方ともあることを、まず認めてしまうことです。
どちらか片方に決めなければいけないと思ったり、あるいは、どちらか片方の気持ちだけが正しいと決めようとしてしまうと、余計に苦しくなってしまいます。
ですから、離婚か、夫婦関係の修復かで迷って、揺れている場合、始めのステップとしては、どちらの気持ちも持っているということを、まずは認めてしまうことです。
「あ、そっか。私、迷ってるんだ。」
今の状態をありのままに認めてしまうことから、始めていきましょう。
もちろん、結論はいつか出すわけですが、人生の大きな決断は、即決するようなものではありません。まずは、迷ってるんだ、ということを認め、少しでも気持ちを楽にするところから始めてゆくことをオススメします。
ココヘル メインサイトの記事の再録です。