- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
このところ為替や国際金融に関する本を読んだ結果、長期的な為替レートは、
1.各国の購買力平価(消費者物価指数や卸売り物価指数)より決定される。
2.また、各国のインフレ率は当該国の通貨が減価する率となり、二国間の交換レートも概ねこの指数同士のトレンドの範囲に入ることも分かりました。
3.そして二国間の金利の高さは同国のインフレ率に連動することが多く、従って金利が高い国と金利が低い国との為替レートは、金利が高い国の通貨が安くなり、低い国の通貨が高くなります。
ただ、短期的に見ますと市場参加者の関心が寄せられたトレンド(人気投票)=ブームやその国の政策(為替介入)によって決まりますから、原則から大きな乖離を生じることが、頻繁に発生します。
そのようなとき、購買力平価を象徴するビッグマック指数で、現状の為替相場を点検することで、大きなリスクを回避できるのではないかと考えています。
なお、現在のブームは、二国間の金利差(高い国の通貨を買う)、資源の供給国の通貨を購入する、金という大体通貨に投資するが主なものです。何時までもこの状態が続くものでは有りません。結果として何れの時点かで原則に戻ります(2008年の円安バブルの崩壊のように)。
文責 CFP® 吉野充巨