ビッグマック指数と為替レートに2009年12月06日版 - 資産運用・管理 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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ビッグマック指数と為替レートに2009年12月06日版

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資産運用の原則 外貨建て商品について
前回は年初2月にお知らせしましたが、当時の日本でのビッグマックの価格は、290円で、現在では320円に値上げされております。そして、エコノミストのビックマック指数も7月1日改訂されています。また、11月から、経済新聞では再三再四円高(むしろドル安)の報道が相次ぎ、そして11月27日のドバイショックの影響で円は一時ドルに対して82円台まで上昇しました。

このところ為替や国際金融に関する本を読んだ結果、長期的な為替レートは、

1.各国の購買力平価(消費者物価指数や卸売り物価指数)より決定される。

2.また、各国のインフレ率は当該国の通貨が減価する率となり、二国間の交換レートも概ねこの指数同士のトレンドの範囲に入ることも分かりました。

3.そして二国間の金利の高さは同国のインフレ率に連動することが多く、従って金利が高い国と金利が低い国との為替レートは、金利が高い国の通貨が安くなり、低い国の通貨が高くなります。
ただ、短期的に見ますと市場参加者の関心が寄せられたトレンド(人気投票)=ブームやその国の政策(為替介入)によって決まりますから、原則から大きな乖離を生じることが、頻繁に発生します。
そのようなとき、購買力平価を象徴するビッグマック指数で、現状の為替相場を点検することで、大きなリスクを回避できるのではないかと考えています。

なお、現在のブームは、二国間の金利差(高い国の通貨を買う)、資源の供給国の通貨を購入する、金という大体通貨に投資するが主なものです。何時までもこの状態が続くものでは有りません。結果として何れの時点かで原則に戻ります(2008年の円安バブルの崩壊のように)。

文責 CFP® 吉野充巨