Sさんとの家づくりも、やっとプランのご提案まで来ました・・
でも、プランすることよりも、プランする前のほうが大切だということを感じていただければと思います。
【家づくりのプロセス】vol.5
『プランをたたく!』
たたき台となるプランをつくったら、徹底的にたたいていきます。
最初のプランは・・(画像左)
率直な感想をお聞かせいただければ・・
「玄関はもっとカジュアルな感じで・・いわゆる玄関みたいなものでなくてよいかなぁ」
「急な来客というか、人の出入りが多いもので、誰が来たかすぐ分かるような」
「風除室みたいになっていると」
と、ひとしきり玄関のことについて。
「お風呂はそんなに開放的でなくても」
「ユーティリティは通らないカタチで」
「キッチンはオープンだけど、オープンすぎず?みたいな」
と、今度は水廻り。
「駐車場は・・1台は屋根付があると」
玄関がいわゆる玄関みたいなものでない???
オープンだけど、オープンすぎず???
それは結構難しくないですかぁ〜 (^_^;)
こんな感じで、いかがですかぁ?
(画像右)
玄関は・・
「テラスとつなげて、そこでお茶もできるようなものにして、急な来客にも対応できて」
「ガラスの引込戸で、冬は風除室になるように、夏は開放で」
「このテラスはキッチン脇の納戸も直接出入りできるようにして」
「駐車場も玄関脇で、屋根の下を通って、玄関へ」
キッチンは・・
「半分壁にして、シンク前だけ開放で」
「ユーティリティと納戸に挟まれるようなレイアウトで」
全体には・・
「それぞれの空間がぐるぐる廻れるように・・」
「キッチン→納戸→テラス→玄関→リビングダイニング→」
「キッチン→ユーティリティ→リビングダイニング→」
「洗面脱衣室→寝室→リビング→」
と、
こんなふうに展開してきます。
最初のご提案からずいぶん変わってしまいました。
細かなところでは、それぞれバリエーションはありますが、大筋ではこの流れ。
ご提案したプランに対して、それをいじるのではなく、
自分たちの暮らしのカタチが実現できるのかをお話していきましょう。
ただ漫然と広くとか、大して使わないようなスペースをつくれば、
そのままコストにはね返っていくだけです。
建築は平面でなく立体です。
小さなスペースでも広く感じるようなつくり方をできるのも建築です。
【 家づくりの極意 vol.5 】
プランをいじることなかれ・・暮し方や使い方、その理由をできるだけ具体的に伝えるべし!
次回は、『スケッチからイメージを共有する』
平面的な絵ばかりでは、なかなかイメージしにくいもの。
それを補うようなスケッチも描いていきます。
最近はCGが・・
アトリエ137のHPもご覧ください!
http://www013.upp.so-net.ne.jp/atelier137/
このコラムの執筆専門家
- 鈴木 宏幸
- (建築家)
- アトリエ137
シンプルでナチュラル。気持ちのいい空間を創ります
家は明るく、楽しく、気持ちよくが一番です。より豊かで快適な生活を楽しむための家づくり。住まい手の生活スタイルや敷地の周辺環境を生かした空間づくりを心がけています。「やさしい空間の中に、凛とした空気を感じる」と感想をいただきます。
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