- 近藤 壯一郎
- 台所計画工房 キッチンスペシャリスト
- 神奈川県
- リフォームコーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
ニューヨークなどの大都市のおしゃれなアパートメントのキッチン、といった感じが代表的なスタイルでしょうか。
無駄のないすっきりとしたラインのデザイン(ミニマルデザインとも言います)が特徴で、テイストの違う2種類のタイプがあります。
まず一つ目は極めつけのモダン、 ヨーロピアンコンテンポラリー。
デザインの最先端を競い合うヨーロッパの各メーカーがこのスタイルをリードしています。
装飾のないフラットなパネルを多用し、大胆な色使いで鏡面のようにぴかぴかに磨き上げた仕上げのキッチンが多いですね。
ワークトップはやはり磨いて光沢を出したグラニット(御影石)やクウォーツ。
扉の取っ手はステンレスやアルミのロングバーハンドル、シンクや機器もステンレスというパターンが典型的です。
こんなキッチンにしたら、ワークトップの上にはなるべく物を出しておかない、もしくは、出しておく場合もなるべく少なく、かつ、きちんと整頓し、散らかったままにしないということを守らなくてはいけないのかもしれません。
使わないで見せるだけのキッチン、ならいいですが・・・
そして、2つ目のタイプはソフトコンテンポラリーです。
こちらも、同じようにフラットパネル中心のミニマルデザインのキッチンですが、よりソフトな感じを出したスタイルです。
たとえば、扉の仕上げを鏡面ではなく半艶あるいは艶消しにしたり、取っ手などの金物も艶なしで直線的ではないものにしたり、ワークトップをナチュラル素材にすることで演出できます。
東洋的なシンプルさにも通じるということでパシフィックリム(Pacific Rim、環太平洋)スタイルと言われることもあります。
日本のモダンデザインの住宅にもぴったりですね。台所計画工房もこのスタイルが得意です。
以上2つのタイプはどちらも非常に都会的なルックスですが、さらに、工場などで使われるゴムタイルを床に張ったり、業務用のステンレス製の棚やラックなどと組み合わせたりするとまさに「ロフト」というイメージになります。ガレージの中に作るキッチンというのも「あり」でしょう。