クライアントと建築家の距離感 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

奥村 召司
株式会社空間設計社 
東京都
建築家

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対象:住宅設計・構造

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クライアントと建築家の距離感

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雑記
色々なクライアントとお会いしてきましたが、無理矢理二つに分けるとすると、建築家に「任せたいタイプ」と「任せず自分で決めたいタイプ」がありそうです。前者は建築家にとっては良さそうに思えるものの、出来上がってからイメージが違うと言われるケースもありそうで要注意。後者は我々の役割が何なのか分からなくなって来るようにも思えます。その辺のバランスが難しく、建築家がイニシアティブを取るほど作品性(住宅に作品性が必要かの論議も必要ですが・・)は高くなる、つまり建築的に面白いものが出来るのですが、一方でクライアントの(自分の家であるという)満足感が薄くなるきらいもあります。ただ間違いなく言えるのは、クライアントと建築家の相性はもの凄く大事だと言うこと。信頼のおける建築家を探し、この建築家となら一生付き合っていけると思えれば、きっと完成した家にも満足出来ると思います。建物がある限り(それこそ何十年という期間)その建築家とのお付き合いは続くのですから、よーく相性を見極めて下さい。そのためには分からないことはそのままにせずよく説明を求め、迷っていることは率直に伝え相談することでしょう。お互いの信頼が生まれるかどうかは、そのプロセスで決まって来るのだと思います。