最近のガラス事情 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

奥村 召司
株式会社空間設計社 
東京都
建築家

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対象:住宅設計・構造

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最近のガラス事情

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計画MEMO
昔は厚さ6.8ミリの網入りガラスを見ると、ずいぶん厚くて立派だと思っていました。勿論、オフィスビルや商業ビルなどでは高機能ガラスを当たり前のように使っていましたが、住宅用としては6.8ミリのガラスはなかなかの存在感でした。それが高断熱を求めてペアガラスの使用が多くなり、更に防犯性能を加味し始めるに至り、住宅におけるガラスの仕様は益々高機能化してきています。今私が手掛けているRC造の住宅はその典型のような事例。網入りガラスの代わりに(美観上)鉄線の入っていない耐熱ガラスを使って防犯合わせガラスとし、更に遮熱性を高めるLow-Eガラスとで複層ガラス(正確にはトリプルガラス)を構成し、おまけにこれでもかとばかり外表面に光触媒(酸化チタン)を施工しています。ここまで来るとサッシ本体の値段などガラスの値段のおまけに思えてきます。(こんな傾向が続くならガラス会社の株でも買っておこうかと言う気がしてきます。)屋根に設ける天窓のガラスは過酷な条件下にあるのでそれに近い性能を要求するのは当然ですが、外壁付きの一般窓ガラスまでこれほど高価なものになってくると建設コストは幾らあっても足りませんし、その分建物自体を小さくしておこうと言うことに成りかねません。各部位の性能を重視するのも良いのですが、昔のようにもっとシンプルに建物を作ることがあっても良いかな・・・などと考えながら、ハイスペックな仕様を日々図面に記入する今日この頃です。