面接での人の見抜き方、いい人材の集め方 - ITコンサルティング全般 - 専門家プロファイル

小坂 淳
株式会社環 
東京都
ウェブ解析士マスター

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面接での人の見抜き方、いい人材の集め方

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面接での人の見抜き方、いい人材の集め方



環の小坂です。

8月はデザイナ、9月はエンジニアの募集をしていました。

昨年から採用は順調で、今年もいい人材の採用ができています。

いい採用には二つのポイントがあります。
・一つは募集の仕方
・一つは選考の仕方
です。


いい募集について



一番のポイントは通年採用です。
ピンポイントでの採用活動はその時にたまたまいい人材の応募が
ないこともありますし、PDCAを回すことができません。

媒体や自社サイトで募集しながら改善を重ね、いい人材が集まるようにする必要があります。

次には自社サイトの有効活用です。
応募する人は応募する段階でより多くの情報を得たいと思います。
また、「いい人材」かどうかは会社によって定義は異なり、
その会社の価値観・考え方に同意する人というのはいい人材の条件です。
その両面を満たすために、ウェブサイトを有効活用し、
媒体やスカウトメールからもリンクを貼って共感を得るということは大切です。

三つ目としては「間口を広げる」ことです。
よく「書類美人」の人がいます。
書類選考ではよさそうだけど、実際に「仕事ができない人」というのは多々います。
いわゆる「口先だけ」の人です。

その逆に「書類不美人」の人で「仕事ができる人」もいます。
こういう人は会ってみないとわかりません。
IT業界だけかもしれませんが、かなり上のレベルは経験がないと無理ですが、
その下は「センス」と「根性」なども重要な要素で、
経験があっても世渡りだけでやってきた人もいます。

そうではなく、伸びしろも含めていい人材を採用しようと思うと、
窓口を広げ、色々な人と会うことが大切になります。

一人採用の場合に何人あうかは会社によってそれぞれですが、
弊社の場合20名ぐらいです。
その中には未経験者や経験が浅い人も含めて行います。
書類選考はもちろんもっといます。
60名〜100名ぐらいです。

いい面接について


前述のように「センス」「根性」が重要ですし、「応募動機」も大切です。
もちろん技術認識も必要です。

面接は大きく分けて3つの過程があると思います。
・一つは自己アピール。
 過去の職歴を自身でどう解釈し、どのような得意分野があり、
 何故弊社に応募し、どう役に立つのか?

 ここの一貫性・整合性は人を見極める上で役立ちます。

・二つ目は応募者からの質問。
 どんな質問をするかでその人の価値観がわかります。
 主体性、上昇志向、積極性、キャリアプランなどもわかる場合があります。
 仕事に直結しない質問(例えば残業とか服装とか)だけ聞く人はあまり伸びません。
 どこでもいいから入ってお金が欲しいだけの人です。
 逆に技術的な質問ばかりする人は技術以外に関心がなく、成果物としていいものができないことがあります。
 どうやったらお客さんが成功するか、会社として成功なのかという考えが足りない場合があります。
 バランスも非常に重要で、この人がどんな価値観かを判断することと
 志望動機の整合性をとる意味でも相手からの質問はこちらを理解してもらうこと
 だけでない意味があります。

 また、優秀な人は質問に対して回答を返すと、それに対してコメントをつけます。
 つまり、回答を想定していたり、それによって自分自身をどう組織の中で活かすかを
 考えることができています。ここまで来るとかなりうれしいです。

・三つ目は「苦労話」「成功体験」などの思い出です。
 ここで過去の話から現在につなげられる人は非常にしっかりした人です。
 特に苦労もしていない(苦労した認識がない)人は挫折しやすいです。
 成功体験がない(成功した認識がない)人もいきづまることがあります。
 この辺の話をできる人(話がうまい必要性はありません。)は
 話の内容もそうですが、いい人材であることが多いです。

最終的な選考は選考者の感が大事



最終的に何人かに絞りこんで採用する必要があります。
ここで優秀な人が揃うと迷う場合がありますが、
最終的には感覚が大事だと思います。

その人が入ることで会社がどう変わるか、どのようにいい影響をもたらすかなどなど。
イメージをすることができるかどうか。

NGワード


おまけですが、面接の際のNGワードです。
・教えてもらいながら勉強します。
 →会社は学校ではありません。各自の能力を活かす場です。
 (「他の人の技術を盗みます。」「勉強して追いつくようにします。」などは良いです。)
・私の特徴は・・・・ で話す内容が「そんな人いっぱいいるよね」的な場合
 →自己アピールで言うということはそれが最大の売りのはず。
  それがその程度では魅力にはなりません。
・転職理由は前の会社で仕事が合わなかったからです。
 →そうはいっても職種は選んでいるんだろうから、
  それほどの差はないはずです。
  そこまで仕事を合わせろというのは無茶です。
  新人は「雑巾がけ」をやるものです。雑用OKじゃないと論外です。
  「まずは自分がどこから戦力になれるか考えます」などはOKです。
・前の会社は給料が安かったからです。
 →うちも決して高くありません。